先日、ほかのお客様からのご紹介で当社にお見積りにいらしたのは、まだ若い20代の男性でした。
お話を聞くと、お母様が病気で入院されていて、弟と交代で看病しているとのこと。葬儀費用をあまり用意できないとのことでしたので、一番シンプルな「1日葬」のプランをお勧めしました。
「これなら何とか僕の給料から支払うことができます。弟と相談して、またご連絡します」
と帰られました。
しばらくして、お母様が亡くなったと連絡がありました。お母様はまだ50代、若すぎます。
1日葬の場合、朝、式場に来てからあっという間にお式がスタート。その1時間後には火葬場に行かなくてはなりません。そのため霊安室でのひと時が、貴重なお別れの時間になります。
コロナ禍の影響で、霊安室での故人との面会が不可なところがほとんどになっているのですが、面会可能な霊安所が1か所だけ見つかりました。その霊安所を予約して、お母様と息子さんたちだけで、ゆっくり過ごしていただきました。お花を少しグレードアップして、ご兄弟でお母様にお供えしました。お化粧も施して、きれいなままの姿でお別れをしました。
お母様はたぶん、心残りがたくさんあったことだと思います。
でも息子さんたちは、優しくて素敵な青年に育ちました。
これからの人生もきっと大丈夫に違いありません。
どうか天国で見守ってあげてくださいね。
私も微力ながらサポートさせていただきます。
ご冥福をお祈りいたします。