今回、担当させていただきました葬儀はお母様の葬儀でした。
遠くで働いている息子さんがコロナ禍の中、面会に来た後に亡くなってしまったらしく
息子さんがかなり落ち込んでいらっしゃいました。
よくご住職が
「今世に納得した時に亡くなることが多いのですよ。」
と教えてくださります。
「会いたかった方に会えたとかもそうです。」
その話は多く聞きます。
私の母もそうでした。全く面会に来ない弟が珍しく1日、母との面会で病院に滞在しました。
その翌朝、誰にも看取られず亡くなったのです。その時もご住職にそのようにお声がけいただきました。
どちらも大好きな息子に会い、嬉しく納得したのでしょう。
私も息子がいますのでわかる気がします。
でも、「私は毎日、病院お見舞いに行ったのに~」と毎日、病院に通った家族も言い分があります
そのご住職に教えていただいた話をすると喪主である息子さんが少し元気になられ
「このお金で母の葬儀をお願いします。お花をたくさん飾ってください。」
と話されました。一生懸命働いて貯めたお金だと思います。鞄に入れて事務所に打ち合わせに来られました。
息子さんとご家族の想いをきちんと受け止めて
「皆さんが納得されるお葬儀にしなくては」
と身が引き締まります。
こんなに思われるお母さま、きっと綺麗で優しいお母さまだったのでしょうね。羨ましいです。
ご冥福をお祈りいたします。