「カルテット」
前6話にて、
有朱は死んだのか?
何故巻さんのバイオリンを盗んだのか?
と沢山の方から聞かれるのですが…
今までの話を少し思い出してみて下さい。
指示を伺っていた鏡子さん…
鏡?
雪の国の物語。
地下のアイドル…
地下?
奈落の底?
すずめさんとのお茶会…
手ほどき?
ケーキのウサギ…
目を潰されたウサギ
そして、
鍵を開けてしまったアリス…
落ちていく穴。
もうお気づきかと思いますが、
坂元裕二さんが下さった
”来杉有朱”
という役は、某お国のアリスと
通ずる部分が多々あります。
一度原作本を読むと更に伏線を
回収することが出来ます。
そしておまけの話。
私が有朱の実家のシーンを
撮った日、部屋を見渡すと
ある美術が目に留まりました。
それは子供時代の有朱が手に入れた
数々の賞状…
このバックボーンは様々な
捉え方がありますが、
(劇中にそのカットも含まれていませんし)
小さな子供が焦りを感じながら
一番を取り続ける裏には、
”親に認めて貰いたい”
そんな叫びが聞こえて来る気もするのです。
美術さんの細やかな演出にも
いつもミゾミゾするものです。
有朱が何に固執しているのか、
何を欲して、歪んだ行いをしてしまうのか。
そんな事を考えるとまた違う
側面の物語が浮かび上がります。
これは台本を読む時の一番の楽しみ。
それでは今夜7話でお会いしましょう
不可逆と巻き戻し。
バックの運転は難しい。
#abemaさんが有朱のインタビュー記事を
書いて下さっています。