-- 天国や死後の世界は実在せず、「おとぎ話」にすぎない --

これは、ブラックホールの研究で有名な物理学者スティーブン・ホーキングが英紙ガーディアン
とのインタビューで語った言葉らしいです。
何を今更の感はありますが、より正確には「天国や死後の世界が実在すると考える根拠はない」
ということなのでしょう。

社会不安が増している現在の日本では、オカルト関連の詐欺やオウム事件のような事が起こら
ないよう、こうした視点は重要かもしれません。
基本はやはり「根拠ない発言を信用しない、根拠なく断言する人を信用しない」です。

勿論、友達や恋人同士でオカルト話に花が咲き、「おめぇ、怖ぇよぉ~」なんてキャッキャする
のは楽しいし、その時点で「あるかも~」なんて本気で怖がるのは全く問題ないでしょう。
「ない」という明確な根拠も証明もないのだから。
オカルトだけに、正しく「悪魔の証明」ですね。

では、とりあえずホーキングの言う通り、「天国や死後の世界は実在せず」と考えておけば無難
なのか、というとそうでもありません。

ここにも大きな陥穽があるので注意が必要です。
この考え方を突き詰めると、

「じゃ、全ての人間の行動には実は意味は無く、”風が吹く”と同様、単なる自然現象なのね」

みたいになっちゃう恐れがあるからです。
この思想自体は中立で、使い方次第ではプラスともなり得るのですが、悪い方向に傾くと、
「何してもいいや」になってしまいます。
安易な自殺や無差別殺人にもつながりかねないわけです。
(尊厳死は否定できない面はありますが)

こうしたことを抑止することが宗教の本来の役割の一つなのでしょうが、現在の慣習化した宗教、
利権化した宗教では説得力がなく困ってしまいます。

ここで思い致すべきは、「されたら嫌なこと、困ることを人にしちゃダメよ」という単純な理屈
であり、これに反すると、天国、地獄云々の前に社会が許さないということでしょう。
人の恨みは恐ろしく現実世界で様々な報復を喰らってしまうのです。


その昔、釈迦は弟子からあの世について問われた時に、

「死後の世界をどうこういってどないやねん。今他にやることあるやろがぁあ。」

みたいなことを言ったといいます。

正しくその通り。


時に友とオカルト話を楽しみながらも、

「ところであの娘可愛くない?」

「どれどれ??」

でいいわけです。

「天国や死後の世界は実在」しようがしまいがどうでもいい
将来、人類に課題がなくなった時の子孫にでも託しましょう。
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