2005-12-10 15:09:40

「Listen in Clear Light」 Jobutsu Project

テーマ:音楽

02年発売。だから「影響を与えたもの」という過去のカテゴリーからは外れてる。当然だ。でも、実はものすごく影響というか刺激を与えてくれたモノなんだ。


話は長い。


ずっと過去。


もちろん、本人はそんな過去だと思ってない。


……。


このアルバムのCD1の5曲目。「AKAI HANABI」。この曲をつくったIは大学時代の知り合いだ。とある場所でそれを知り、早速、連絡をとった。年賀状が送られてきた。さっそくメールを送った。まだ、このアルバムを購入する前の話だ。こんなメール。



お手紙、ありがと。
どこのナルシストかと思ってしまった。(笑)

JOBTSU PROJECT。
さっそく買ってみます。
明日の午前、空いているのでCDショップを覗くことにしましょ。

昨年の個人的な音楽シーンの重大ニュースは、

・中島美嘉の1st
・BECKの新譜
・KEN ISHIIの新譜
・NUMBER GIRLの解散

だったのだけれど、もうひとつ加えておくことにします。「なんか、知らぬ間に、30代も後半だな・・・」と思っていたところだったので、ガツンと気合いを入れられたような気がしています。

原点回帰ではないけれど、人というのは20代前後から本質的には変わることはないのだと思っています。でも、ただ昔のことを繰り返すのは面白くなく、ひたすらに現在のことをどん欲に取り入れ、自分というフィルターを通し、また新しい何かを生み出すことができるのかなと思っていたところなので、そんな気持ちで、CDを聞かせてもらいます。楽しみです。

またCDの感想でも書かせてもらいます。



このアルバムは全18曲。そのうち数曲をIが担当してる。このJobutsu Projectは最終的に全部で3枚のアルバムを出した。


ちなみにこの1枚目を簡単に説明すると…こんな感じ。


チベタンチャント(死者の書)をリミックスしたJOBUTSU PROJECT「LISTEN IN CLEAR LIGHT Vol.1」がヨーロッパのエレクトロニカ・シーンにおいて高い評価を受け、世界30カ国でリリース、10万枚セールスを記録。


すぐに返事がかえってきた。Iらしい内容だった。そして、このアルバムを購入した。またすぐにメールを送った。これまたすぐに返事がかえってきた。文面はこんな感じ。


の前に。


……。


昔の話。


高校を卒業してすぐ、何となく受かってしまった理科系の大学に入り、音楽を演った。そこで出会ったのがIとHだった。学年はひとつ下の後輩だったけど、Iは年齢が同じだった。それまでは別々のバンドをやっていた。IとHは同じバンドでどちらというと16ビート系、こっちはテクニックを捨てたRock'nRollで爆音を奏でていた。


87年の夏、その二人のプロジェクトに参加することになった。もちろんオリジナルで、二人が曲をかいて、それに詞をつけて歌うことになった。途中からは別のVo(♀)に代わって、詞だけをかいた。一言でいえば、坂本龍一とDavid Sylvianに影響を受けた環境音楽に日本語の詞がついた音楽。二人は完全にプロを目指していた。IはAXIA主催のオーディションなんかで受賞して副賞のイギリス旅行にいったり、夢物語ではないところもあった。ライブでは映像担当を手伝った。ライブハウスのステージにブラウン管テレビを数台置いて、その曲に合わせた映像を流す裏方だ。


で、


メールの内容。(色が私、色がI)



北方謙三ばりのハードボイルドメールありがとうございます!!
楽しませていただきました。


Yです。

買いました。
「JOBUTSU PROJECT」
以下、ハードボイルドタッチで・・・。(笑)

ようやくアマゾンドットコムから品物が届いた。
---たかが、1枚のCDに大袈裟な梱包だな・・・。
すぐにでも開けようかと思ったが面倒なのでやめた。
未開封のまま、iBookの入ったPCバッグに突っ込む。
---あとにしよう・・・
バッグとカギ束を持ち、ガレージに向かった。
ルシファーレッドのプジョー。
後部のトランクを開け、6連奏CDのチェンジャーを取り出す。
ほんのつかの間、迷った末にUNDERWORLDとSEXPISTOLSの2枚を抜く。
PCバッグの封筒を破った。
中から派手なデザインのCDが出てくる。
---トランス系かな・・・
先ほどの2枚の代わりに「LISTEN IN CLEAR ・・・」と描かれた2枚を入れる。
PCバッグを助手席に、イグニションキーを回し、運転席に腰をおろす。
仕事場までは30分。
何曲かは聞けるはずだ。
CDのスイッチを押す。5枚目。しばらくして1曲目がはじまる。
---たしかに西欧で受けそうだな・・・
過度に上品でもなく下品でもなく、少し土着的で、適度に洗練されている。
個人的には、もっと過激に、過剰までの刺激を、と思うのだが。
特にあのチベットの読経。
幾人もの僧侶達がつくりだす空間。
ダイナミクスと宗教的な匂いのする荘厳。
あの雰囲気をビートにうまくのせることができれば面白いものができるのに・・・。
そんな感情をかき消すように、何度も聞いたあのメロディが流れてきた。
慌てて、もう一度最初から、曲の最初から聞き直す。
5曲目。
---もう、10年以上も前の話かよ・・・
信じられなかった。
たった今、まるでそれは昨日のことのように思えた。
一挙一動足。思い。感情。
様々なものが頭のなかを一気に駆け抜けた。
胸の上あたりが熱くなる。
信号が赤になり、ゆっくりとブレーキを踏んだ。
目の前がぼやけいていた。
それはたった今、降りはじめたみぞれまじりの雪のせいだ、きっと。
ウインドウが濡れている。
後ろからクラクション。
知らぬ間に、青に変わっていた。
慌ててアクセルを踏み、一度だけ、ワイパーを。
軽やかな猫足の加速。
大きく息を吸い込んだ。
風景はにじんだまま。

            (完)

実話。(←半分嘘?)
ちなみに暇じゃないんだよ、ほんとうに。
今すぐ辞めたいぐらいお仕事忙しい。
でも、それぐらい感激したってこと。
拍手!!!


嬉しい~です!!


何に拍手かというと、あの当時のIは「自分はこれがいい!」と思って創っていたと思うんだよ。それがこうやって形になってることそのものが素晴らしい!ナルシストになっていいよ。(笑)


そうですね。あれからHが家に遊びに来て、Yさんからメールもらった・・・みたいな話をしてて、盛り上がりました。そうですね、あの当時は仕事になってなかった分、これがイイ!って信じてましたもんね。

今は仕事が音楽になってしまった分、何が本当にやりたいのか、ディレクターがあんな感じ、こんな感で・・・トーレヨハンソン風がいい・・・カーディガンズがいい・・・とか言われるままやってると本当に何がやりたいのかわからなくなってきてました。


でもJOBUTSU PROJECTにより、やりたい事が明確になって来ました。
売れる、売れないは二の次で、やりたい事をやってリリース出来るのは、非常に幸せな事ですよね。


あの曲のオリジナル。お経バージョンを思い出したよ。ある意味、表面上のコンセプトなんてまるっきり同じじゃない。
ホント、素晴らしい!
もう一回、拍手!!!!


もう、感動です!!そういえばそうでしたね。
オリジナルの最初のバージョンはお経入ってたんですよね。

まるっきりコンセプト同じですね!!!ボクも感動してます。
そっか・・・・。不思議なもんですね。


(以下略)



「AKAI HANABI」は、そのときにIがつくった曲のひとつが原型になってる。というかメロディの部分はほぼそのままだ。たぶん家をあされば当時のデモテープが残ってると思う。はじめて聞いたのはIの部屋だった。読経をサンプルして、それに幻想的な音楽がのっかっていた。あとでそれに詞をつけて、ひとつの曲にした。「AKAI HANABI」に歌詞はない。いわゆるインスト物だ。この曲を聴いて歌詞が浮かんでくるのは世界中を探しても数名しかいないだろう。不覚にも涙腺がゆるみ気味になったのは歌詞がひとりでに浮かんできて、口元からもれたせいだ。一気にあの頃の思いがフィードバックした。


いっしょにあそぼうよ
イデアの彼方で


サビの部分はそんな歌詞だった。題名も「イデアの彼方」。ちなみにサビの部分は「AKAI HANABI」には含まれていない。導入部のメロが何度か繰り返されてる。


89年に大学を去って、上に書いてある新人賞の最終選考に残ったり普通に働いたりして、少しずつ二人との接点は減った。また、IとHもお互いの道、それは結局は音楽だったのだけれど、進んでいった。


で、二人とも今は東京にいる。Hは3人組のユニットでメジャーから数枚のシングルとアルバムを出した。コンポーザーとしてもやってるみたいだ。Iは相変わらずだ。このアルバムのプロジェクトの他にいろいろな人に曲を提供してる。


Iは「教祖様」なんて呼んでくれるけど。実際、影響されていたのはこっちだよ、きっと。どんな部分にかは分からないけど。ひとつのことに集中する、一般の人からみればおかしなぐらいの熱病みたいな集中力は、今も自分の基準になってる。仕事に対しても、小説もどきを考えてるときも、まったくの遊びでも。


この話、過去形にはしないよ。ぜったいね。ぜったい、現在形。現在進行形。セピア色のはいった懐かしい思い出って感じではない。今も根っこのところでずっと続いている。あの頃からずっと続いて、途切れずに続いて、今現在の自分がいる。


感謝。


あの時期に出会えたことに心から感謝してる。


これからもかっこいい音の場を創っていって欲しい。ずっと。


Jobutsu Project
Listen in Clear Light Vol 1...


>>>>>>
H。実はこの人。むかし、放送が終わるくらいの時間にテレビ付けたら偶然、このユニットのPVが流れて、Hが踊ってるのを見て、ひとりでふいてしまった。ごめん。(笑)
http://www10.plala.or.jp/etre/
でも12月で閉鎖なんだ。。。
>>>>>>
I。実はこの人。少しサイトがかっこよすぎるきらいはあるが…オリコン1位とったから許す。V6っていうのが…だけど。(笑)
http://www.hibinogenki.com/
>>>>>>
ここまで書いたら、見る人が見れば、すぐばれるよな、きっと。この世界(電脳世界)って広いようで狭いからね。その前に、本人(HとI)が見つけるかもな。一応、事後報告。書いちゃったよ。宣伝しておいたから許して。
>>>>>>
Q:わたしは誰でしょう?



>>>>>>
あと、ひとつ。

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2005-12-08 16:37:13

「回帰線」 尾崎豊

テーマ:音楽

尾崎豊の2枚目だ。発売されたのは85年。


よく聴いたのは最初の3枚。


「十七歳の地図」(83年)
「回帰線」(85年)
「壊れた扉から」(85年)


尾崎豊は65年生まれ。学年でいえば全くの同世代。同じ年齢で表現活動してることがすごく羨ましかった。憧れとか教祖とか、そんな意味はぜんぜんなくて、純粋に羨ましかった。


焦り。


考えれば小さな頃から、そうだった。同年代で、何か先走ってやる人なんかを見ると羨ましくて仕方がなかった。大抵は、かっこいいとは思わなかったけど。それより、自分の考えにないことをされることが、すごく、妬みまではいかなくともそれに近い感情を抱いた。


尾崎豊はその典型だった。自分にとって。


そう、同世代の先鞭には、いつも劣等感にも似た感情があった。


自分は遅れてるんじゃないかって。


どちらかというとマイペースな人間だと思われてるのだけど、それでも、自分のなかにある焦りとの葛藤は十代の終わりから二十代にかけて、かなりの量をぶっ放してたと思う。


それが年月を重ねて、どこまで変わったかというと・・・
たいして変化がないような気がしないでもない。


成長してないというより、やっぱりヒトって根幹の部分は変わらないんだな。

そんなふうに実感してる。


尾崎豊
回帰線

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だから、最初の3枚は、たぶん今でも歌詞カードなしで、ほとんど歌えると思う。
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アルバム丸ごと歌詞を覚えてる。珍しいとこでは・・・子供ばんど。
「HEART BREAK KIDS」あたりは歌えると思う。このあたりは微妙だけどね。

子供ばんど
WE LOVE 子供ばんど

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尾崎豊、演ったよ。「SCRAMBLING ROCK'N'ROLL」だったかな。
ついでに、子供ばんども演ったよ。これはいっぱい。そうだな好きなのはやっぱり「サマータイム・ブルース」のカバーかな。上のやつに入ってる。
♪あんたはまだまだ子供だよ
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同世代。のけぞったこと。87年か88年ぐらい。何げにTV観てたら、高校の同級生(♀)が出てた。CBSソニーのオーディションで優勝とかで。さすがにびっくりした。メジャーから3枚ほどアルバム出して、その後解散。現在もいろいろとやってるようで。そのひとつがこれ。
http://www.sipsip.info/



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大切なことを書き忘れてた、今日、Sの誕生日だった。プレゼントは図鑑2冊(宇宙&両生類・は虫類)。おめでと。

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2005-11-25 18:54:59

「Homogenic」 BJORK

テーマ:音楽

歌姫のみっつめ(前の記事はこれこれ )。最後は世界の歌姫。


いろいろと経歴の長い人でビョークが関わったすべてのアルバムを挙げるのはとても難しいのだけど、やはりお気に入りは実質のソロデビューから「Homogenic」までの3枚。


「Debut」(93年)
「Post」(95年)
「Homogenic」(97年)


97年から98年のはじめは、特別な時期だった。「Nevermind」(Nirvana)が出たのが91年。それぐらいから少しずつそれまでの音楽から離れていった。だから、カートが死んだなんてニュース(94年)が流れたときにはすっかり遠い国の話のようにしか聞こえなかった。その頃、聞いていた音は西洋音階に束縛されていない各地の民族音楽ぐらい。新譜なんてほとんど買ってなかったし、音楽系の雑誌にも目を通すこともなかった。


戻ってきたのはひとつはMacのおかげ。知り合いから格安でPerforma588を譲り受け、それにGS音源のSC-88(あとでSC-88proに買い換え)を近所の楽器屋で買ってきて、かんたんなmidiシーケンサーで音を鳴らして遊ぶようになった。


あと、もうひとつがビョークをはじめとする音が心地よく聞こえたからだ。ビョークをはじめて聴いたのは「Homogenic」。最初はジャケットに魅入られた。どうみても首長族(タイ)で、でも服装は最近のだし(これってGIVENCHYなんだよね)、髪型は誇張された中華風だし、で、全体をみると絶対宇宙人だし。前作「Post」の存在も知っていたけど聴いてはいなかった。それでジャケットの魔力に引きよせられるように久々のCDを試聴もせずに購入した。


1曲目の「Hunter」。外したベースラインが気持ちいい。そして地の底から語りかけるようなビョークの声。電子系のリズムと、揺れるようなストリングス、それにビョークの声。決して混じり合うことのないはずの三者がとても心地よく身体に響いてくる。


ウィキペディア(Wikipedia)で「ビョーク」調べたら面白いことが載ってる。アイスランドにはときどき黒髪で東洋的な顔立ちの人が生まれるんだ・・・。不思議。ちょっと興味をそそられるな。


てっきり、天(宇宙)から舞い降りてきた別世界のモノだと思ってた。天(宇宙)と交信してる。もしくは天(宇宙)からのメッセージを地球に伝えてる。


どう考えても・・・、


ぜったい、この声、ヒトの声じゃないよ。


Bjork
Homogenic


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Mac。Performa588はしばらくして知り合いにあげた。次に来たのはiMac&iBookのtangerine。今ではときどきwindows使ってるけど、あくまで気持ちの上でのメインはMac。
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SC-88pro。これももうない。今はすべてソフト音源になってしまった。お気に入りは「FL STUDIO」と「REASON」。VSTやVSTiはほとんどFreeのやつだけどね。
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Nirvana。例にだしたけど、今でもあまり好きではない。アンプラグドでない方のライブ盤(From The Muddy Banks Of The Wishkah)はかっこいいと思ったけど。それとこのバンド名はいい。
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心地よく聞こえた音。97年。このあたり。特にRadioheadはね。


Radiohead
Ok Computer
Aphex Twin
Richard D. James Album
Portishead
Portishead
Daft Punk
Homework
Cornelius
Fantasma
※手持ちはイヤホン付の限定版(国内)。
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翌年、98年でよければ、こんなやつも聴いた。

Massive Attack
Mezzanine

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マーク・ベル。「Homogenic」に参加したLFOのメンバー。最新作ということで「Sheath」買ったんだけど、なんだかな・・・。この路線なら絶対こっちの方が好き。

Mouse on Mars
Idiology

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アイスランド。最近ではSigur RosやMumあたりも。このアルバム、結構好き。聴いてると北欧の妖精が出てきそうで。これからの季節向きだな。

Mum
Finally We Are No One

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CD書きすぎっ。でも、どれもheavy rotationだったものばかり。

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2005-11-22 15:13:55

「スカイラーキング」 XTC

テーマ:音楽
2005-09-06 13:47:22

「The Velvet Underground & Nico」

テーマ:音楽

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