僕は色々なバンドをやって来ました。
所謂、型にはまったバンドもやったし、好き勝手に自分の作った曲だけを演奏したこともありました。
僕はやはり人と同じことはしたくないと思っているので、聴く人曰く変わった曲ばかり作ってました。パンクがルーツなのだから、人と同じことはしたくない思いが強いのと同時に、本心では人と同じでは敵わないと思っていたからです。
僕は自尊心が高く、それを満たせる位のものしか人には聴かせず、僕にしか書けない曲を作ってきたプライドがあったので、ライブすれば誰かに伝わると思ってました。
今、考えれば自分にしか書けない曲を誰しもが書いてるんですけど。
しかし、僕はマイノリティーだった様で、一部の曲を除き、身内のりのイベントばかりに染まった人には伝わらなかった様に思います。
それとはまったく逆に曲調からファッションまで統一させて、そこそこテクニック重視のバンドもやってたけど、正直あまり面白くなかったです。
それこそ10~20代前半までは、それで当たり前と思ってましたが、人生の紆余曲折を経て30歳位には感覚が変わっていたのです。
そのバンドでは有名なバンドとブッキング組んで、イベントの誘いも多々ありました。
有名なフェスも誘われてたみたいだけど、やりづらさに疲れて辞めた後に聞かされて、そこは結構後悔もしましたが、気がついたことは、荒削りな変わったものより、より質の良い変わっていないものの方が、評価されると実感して困惑しました。
この事は、相手を変えるか自分が変わるかみたく、辛くもありましたが。
さて、表題の相性についてですが、どのバンドをやった時も僕にとっては太鼓との相性が全てと感じました。
因みに僕はボーカルが主ですが、時々、ベースボーカルやギターボーカルもやっていました。
個人的にはギターやベースは最低限弾ければ、やる分にも聴く分にも問題ないし、太鼓だけは誤魔化しが効かなったです。
同じ8ビートでも、ブランキーの達也さんみたく押し上げるようなグルーヴを持った人もいれば、ある意味機械的に徹底して同じリズム刻むタイプだったり、かなり強引に言えば、ジャズやブルース好きのルーツとメタルやハードコア好きのルーツの違いみたいな感じです。ちょっと違うか。適当なルーズさと、完璧主義みたいな感じかな。これも違うか。
まぁ、結論から言えば僕は中村達也さんタイプのドラムが、歌を歌った時に勢いに負けないようにと不思議と歌声に気持ちが乗るので好きでした。
リズムマシーンの様に淡々と叩いてくれる人とはスタジオでの曲作りや、セッション的な部分では、僕のわがままも通りやすく楽しめるのですが、曲が強くならないというか、やはり誰かだけの曲で終わってしまい、プラスされるものがないことの方が多かったです。
気が合う前提ですが、僕がわがままな分、同じ位にわがままなやつの方が、相性が良かった気がします。
気が付いたら、ただ、だらだらと書きましたが、妄想が永遠に続きそうなので、一旦止めます。
こんなことに結論や正解はないし、まだまだ出会ったことのない、わかり合えるものを持った人も沢山いるだろうから、限られた時間の中で、満足いける生涯を送れるよう殻には籠らず、現役の人達には頑張って貰いたいです。音楽に限らず愛した何かに打ち込める人には特に応援を送りたいと思っています。
僕も、まだ諦めていないし、始めてすらいないように時々思うし、負けないように頑張ります。