虎に翼、花岡さんの餓死 | かつての切手少年

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小学生の頃から収集している切手、約10年前から収集し始めた絵葉書や世界の紙幣、好きな旅行、街歩き、等々について書きます。

先週末の虎に翼では、寅子が好きだった花岡さんが餓死したというショッキングなシーンで終わりました。久し振りに花岡さんに会った時、寅子は闇市で買った焼き鳥を持っていてそれを花岡さんに上げようとしたのですが、闇市を取り締まる仕事をしていた花岡さんは受け取らない、というシーンがありました。配給食糧だけでは足りないと言っても、まさか餓死するとは思いませんでした。

 

実は花岡さんのモデルとなったのは山口良忠と言う方で、闇米等を所持していて食糧管理法違反で検挙・起訴された被告人の事案を担当する判事だったそうです。配給食糧以外に違法である闇米を食べなければ生きていけないのにそれを取り締まる自分が闇米を食べていてはいけないと思うようになり、配給のほとんどを2人の子供に与え自分は殆ど汁だけの粥などをすすって生活し、栄養失調に伴う肺浸潤(初期の肺結核)のため33歳で死去したそうです。

 

う~ん、私だったら仕事は仕事と割り切って闇市の食料にも手を出したのではないかな?どちらかと言うと、闇市を取り締まる仕事を拒否して辞めるという道を選んだかも知れません。

 

何か関連した資料を持ってないかなと調べたら、物資活用協会の会員証というのを持ってました。調べて見ると戦時物資活用協会というのがあって、家庭にある鉄や銅などの金属の供出を推進したりしていたそうです。しかし、この会員証は昭和22年、既に戦争が終わった後なので違う目的だったと思います。恐らく闇市ではなく合法的に食料などを助け合う方法が目的だったのではないでしょうか。

 

戦時中は戦時物資活用協会、目的は戦争の為→戦後は物資活用協会、目的は国民の為。

 

会員証の裏側は虎が描かれていました