唐の太宗(李世民)の展覧会へ行った | 北京に戻ったみどりの果敢な北京生活

「とうのたいそう」と字を打つと、「頭の体操」と漢字変換された。それは「あたまのたいそう」ではないか!私を笑わせてどうするのよ、パソコン!

 

唐の太宗の展覧会へ行ってきた。

“贞观——李世民的盛世长歌”展

国家图书馆(国家典籍博物馆)

2024年5月1日〜8月25日

一人98元、二人169元

 

こういう有料の特別展は、開始前だともっと安いチケットが売られることがあるので、チェック!

 

地下鉄4号線「国家图书馆」駅出てすぐ。国家図書館の敷地はバカでかい。本を読む方の図書館の中に入るのにはネット予約が必要で、時間帯によっては平日でもいっぱいになっている。

 

国家図書館の中にある「典籍博物館」に入るのは、予約不要。パスポートも見なかった。常設展は無料。特別展もだいたい無料。保安検査があるだけで、自由に入れる。入口は階段を上がって二階。

 

 

私はかなり早く着いたので、先にミュージアムショップへ。

 

甲骨文のパーカー。

 

甲骨文のポーチ、キーホルダーなど、かなり充実していた。

 

印のマグネット。

 

絵葉書もいろいろ。拓本は隷書のお手本に適す「曹全碑」。楷書は柳公権の神策軍碑。いずれも国家図書館が拓本を収蔵している。

 

中に入る。一回入って正面がこう。

 

この裏(左右)に階段があって、上に上がると、甲骨文の常設展。

 

干支。甲骨文は一番古い漢字なので、「字」なんだけど、ほぼ「絵」。

 

国家図書館は甲骨文の実物を結構収蔵しているので、それが展示されているのだが、ガラスがあり暗いので、文字がはっきり撮れない。適当に見て出る。

 

唐の太宗の展覧会へ。まずは今回のポスターの字、左「貞觀」(じょうがん)。

これを見たとき、「九成宮醴泉銘」という、唐の太宗が命じて書かせた石碑の中の「貞觀」(写真右の拓本)を見て、現代の書家に書かせたんだろうと察した。

 

右のほうが上手。左のどこがダメか。

・「貞」と「觀」。二字のバランスで見ると、「貞」が大きい。画数が少ないので小さく書いていい。

・「觀」の草かんむり、その下の二つの口の位置がズレている。

・「見」の目の下の二画の始まる位置、ともにもう少し上がいい。

 

「九成宮醴泉銘」を書いた欧陽詢(557—641年)、素晴らしい。

 

欧陽詢といえば楷書ばかりが有名だが、隷書作品もある。それが「宗聖観記」。「朝日新聞」の題字は「宗聖観記」からとっている。

詳細は忍者ブログの過去記事へ

楽しい書道教室5回目=最終回(隷書)in北京

 

「宗聖観記」の拓本が日本にあると、昨日微信で知った。

詳細はここへ。

https://mp.weixin.qq.com/s/pBO3gNiTOsFdIv_Dl28WXA

昭和を代表する、前衛の書家、宇野雪村先生が持っていたのを、私が出た大学(宇野先生は名誉教授)へ寄付。

 

さて、展示。

 

拓本は「九成宮醴泉銘」。国家図書館蔵。北京によく売っているのは故宮蔵のもっと鮮明なバージョン。

 

お墓の蓋。飛白といって、刷毛で書いたような字。

 

唐三彩で青いのは珍しい。

 

お化粧の過程。

 

壁画。

 

ガラスって唐の時代にあったんだー。

 

 
歴史はよくわからないから、軽く予習をしてから行くようにしている。たとえば今回は唐の太宗の展覧会だから、Wikipediaで「唐の太宗」の項を見る。その程度でも十分楽しめる。

 

 

今日の歌:《一万次悲伤》徐歌阳

 

オリジナル。《一萬次悲傷》逃跑計劃 

 

 

 

 

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