日本語学校、留学生に思考力と論理性を! | 管理職日本語教師の、相当深~いつぶやき。

管理職日本語教師の、相当深~いつぶやき。

私たちの可能性は、こんなもんじゃない。


テーマ:

とある研究会。

私が毎回参加してるやつ。

2000円で年間の会員になれば、1回500円でいろいろな偉い方のお話が聞けるやつ。

なかなかいいんですよ、この研究会。

 

で、この間は、某国立大学の先生が「国立大学のグローバル化と留学生政策」というテーマでお話しされたんです。

よかったです。勉強になりました。

 

その中で、印象に残ったお話。

 

「ぜひ、留学生が日本語学校にいて大学や大学院に入る前の予備教育を行っている間に、思考力と論理性を身につけさせてほしい。」

 

EJUなどで高得点を取った学生でも、JLPTでN2,N1を取った学生でも、思考力と論理性がないから、卒論や修論が書けない、ということらしい。

 

わかります。とっても。

 

今、日本に大勢留学生をよこしている多くの国では、先生が朗々と語り、それを丸暗記するような教育行われていると少し聞いたことがあります。

つまり、先生の意見が自分の意見。

自分では意見をを生み出す練習を、あまりしたことがない。

覚えて、テストで高得点を出せば、それでいい。

 

そして日本へ来ても、その考えは変わらず。

日本語の漢字や文法を詰め込み、

EJUやJLPTを経て大学へ。

 

入学して何年かして卒業論文とか修士論文の執筆。

当然、自分で研究テーマを決め、仮説を立て、検証方法を考え、調査し、分析し、結論を出す、これをやらなければならない。

でもそれができない留学生が結構いるらしいです。

なので日本語学校にいる間に、テスト対策だけでなく、これらの元になるようなことはやっておいてくださいね。ということでしょうが。

 

は~い。がんばります。

とはいかない。

 

いや、大学や大学院へ行く留学生に限らず、将来は日本で働きたいと思っている全部の留学生に、論理性と思考力を身につけさせることは必要なことだと思います。

いや、日本で働かなくても、帰国する留学生にだって、これはぜひ学んでほしいところ。

だって文法と漢字詰め込んでEJUやJLPT合格なんて、別に日本にわざわざ来なくても、国でできるでしょ。

日本へ来たからこそ、知識だけでなく考え方や発想力、分析力、視点など、国にいたのでは身につかなかったことを身につけて帰ってほしい。

 

でも、は~い、がんばります。とはいかない。

どうすればいいんでしょうね。

 

少なくとも、教科書を読んで、文法と語彙やって、ドリルやって、長文の精読や要約やって・・・はい終わり。

あとは試験の対策。4択やって4択やって4択やって。

こんなことの繰り返しで、論理性や思考力が身につくと思います?

 

それとあと、もう一つ問題が。

論理性や思考力を身につけるような授業、やりたい先生、今どれくらいいます?

だって、教科書や問題集をこなしていく授業の方が、楽なんじゃない?

 

いやいやいや、教科書は単なるリソースだから。

教科書から始まって、発展させて、論理性や思考力・・・まで持っていくことだってできますよ。

要は、教科書使おうが何使おうが、初級だろうが中級だろうが、論理性や思考力を養う、そこまでの授業を教師がしたいかしたくないか。

ということですよ。

 

いやいやいや、これは仕事なんだから、やりたくなかろうが面倒くさかろうが、上が「やれ!」って言えばいいんじゃない?

じゃ、「やれ!」って言って、出来る先生がどのくらいいますか?

やってるつもりでも、結局全然何の目的も果たせず、授業をやたら難しくして、学生を混乱させて終わり、っていう人もいましたよ。

そもそも「やれ!」って言ってる上の人が、何をどうすれば目的を達成できるか、わかってるんでしょうかね。

 

それから、担当する先生だって教科書をこなすだけの授業しかやったことない人は、新たに勉強して臨まなければならないですよね。

でも先生の中には「私、新しいことはやりたくないんで、今までのクラスでやったことの繰り返しでできる、教科書だけこなす楽なクラスを担当させてください。」って言う人もいますよ。

20年前だったら、口が裂けても言えなかったセリフ。

でも今なら言えちゃうんですよね~。

まあやってもやらなくても給料同じなら、今までの繰り返しで授業準備に時間がかからないクラスを希望するのも、仕方ないですね。
 
それから、「そんな授業のやり方、教えてもらったことないからできません。」っていう人もいますよ。
まあ私もそんなもん、いちいち教えてもらったことなんてないですが。
出来る先生に弟子入りして、金魚のフン状態でくっついて盗んだんです。それでもまだまだですが。
420時間講座で教えてもらってないからできません、ていうなら、現場でほとんどの事ができませんよ(笑)。
でも今は、出来ない先生には教えてあげなきゃ、やってもらえない時代。
手取り足取り。
 
だって、先生がいないんだもん!

 

じゃあいつ、だれが教える?

みんな時間ないのに。

教える先生だけでなく、教えてもらう先生も、お金払わなきゃ、放課後とか土曜日とか、時間拘束なんてできませんよ。

 

そしてそもそも論。

「そんなことに時間を割くより、試験対策に時間を使って、とにかくどこかに合格させればいいんじゃない?論理性や思考力がなかろうが、大学や大学院に入ってから困ろうが、それは自己責任。進学後に本人ががんばればいいでしょ。」

 

確かに。それもごもっともなご意見です。

 

つまり・・・

もう多くの日本語学校は、お客様のことを考えてサービスをご提供する場ではなくなってしまったのかもしれません。

 

じゃ、多くの日本語学校が何を考えているかというと・・・

 

学校の経営の事 ⇒ 大量に入れる。学生の数だけ増やす。面倒なこと=金がかかる。だから面倒なことはやらない。

 

先生がやれるかやれないか、ということ ⇒ やれないことはやらない。やれることだけやる。進路指導でも、面接練習でもなんでも、必要か必要じゃないかではなく、先生が指導できるかできないかでやることが決まる。

 

先生がやりたいかやりたくないか、ということ ⇒ やりたくないことを無理にさせようものなら、みんな辞めてしまいます。 

 

効率がいいか悪いかということ ⇒ 論理性と思考力なんて、数字で出てこないものを強くするより、点数を叩き出したり、合格人数を増やす方が、宣伝になります。 

 

もはや日本語学校は、「学生のために必要か必要でないか。」ということを考えてくれる場ではなくなってしまった。

 

とにかく学生の数を集め、入れるだけ入れて、搾り取って出すだけ、という考えの経営者。

危機的な教師不足の中、サービスの「質」なんか、考えている場合ではない。

 

とにかく、入れて、搾り取って、2年経ったらところてんのように押し出すだけ。

そして学生から搾り取ったのに、さらに教師からも搾取している(笑)。

 

どんだけ~~?

 

ごめんなさい某国立大学の先生、日本語学校で留学生の論理性と思考力を養うの、かなり難しいです。

 

結論!

 

いい学生、できる学生とは、点数が高い学生ではない、ということを認識せよ。

教科書をこなすだけしかできなくて、初級や中級をこなせるからと、一人前の教師になった気になるのは10年早い。

経営者は、搾り取った分、教師の待遇を改善したり、教師養成したりすることに還元しろ。

やる気のある教師でも、学生数が増えて仕事量もふえているのに還元されなければ、やる気はそのうち折れることを認識しろ。

やる気のある教師は、還元しない学校にいても、搾取されて終わるだけ。そんな学校みんなで辞めて潰してしまえ。

そしてこの先、よりいい教師人生を送りたければ、お客様(学生)のために何が必要かを考えて実践している学校に移動しろ。

 

ところであなたは、教科書こなすだけの作業員教師ですか。

yori_1107_japanさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

    ブログをはじめる

    たくさんの芸能人・有名人が
    書いているAmebaブログを
    無料で簡単にはじめることができます。

    公式トップブロガーへ応募

    多くの方にご紹介したいブログを
    執筆する方を「公式トップブロガー」
    として認定しております。

    芸能人・有名人ブログを開設

    Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
    ご希望される著名人の方/事務所様を
    随時募集しております。