心と身体をつなげる小児科医 まめです
今日は生きる事について、書こうかと思います。
私は17年間小児科医をしています。
今まで新生児・小児医療をしてきて、
これからまだまだ成長して、生きていくはずの子供たちを
幾度となく看取らなくちゃいけない場面がありました。
クリニックに勤務してから、そういう場面に立ち会う事はなくなりましたが、
それでも生と死を考える場面はあります。
3.11も過ぎ、どう自分の命を使って生きていくか、
子供たち(自分の子供も含め)がその子らしく、
心も身体も元気に成長していくために私には何ができるのか?
生きていくこと・・・をこの週末は考えました。
皆が”生きてるって色々あるけどいいな”って思える世界。
ガンガン遊びまくる・食べまくるとかそんなんじゃなくて、
今日1日いい日だったなぁ。で締めくくれる感じ。
嫌な事・大変なことがあっても、不満・愚痴で終わるんじゃなくて
周りに助けられているなあ~とか、
今日の出来事は、今の私にいろいろ教えてくれたな~
大変な中にも光をみつけて、感謝できる感覚。
そうすると、何だか心の中が温かくなって、自分自身も成長していける。
そう思えるようになったのも、心の学びをEINEさんでしたからこそなんだけど。
それが、”私の生きる”かな。
私も小5の娘がいるお母さんなので、
子供の事いろいろ考えます。
子育てって、マニュアルはないし、正解もないし、
いろいろ不安になったり、悩みますよね。
家事や仕事もあったりすると、やることがたくさんあって、それだけでも大変。
その上忙しい時にダダをこねらると、あ~、もうとなる時も。
でも、もし、ある日子供がこの世にいなくなっちゃったら?
突然死した子供の解剖に立ち会った時、
赤ちゃんや子供の看取りの時、
3.11には、毎回強く強くそのことを感じました。
だからこそ、今この瞬間、しっかり子供と向き合おうと思いました。
子供の心が家族(特にお母さん)の愛情で満たされているか?
本当に大切にしていきたいと思いました。
当たり前のことが、当たり前じゃないこと。
本当はその日常に輝きが満ち溢れていること。
生と死を強く感じる小児医療にいるからこそ、
お母さんに伝えたいメッセージです。
お子さんの発する小さなサインをキャッチして、
それに向けて調整していくこと。
その積み重ねで、子供の未来は全然違いますから。
診療では、子供のサインをお母さんにお伝えしていきたいと思います。
お母さんも、病気のこと以外、お子さんの心配なことなど色々聞いて下さいね。
その中に大切な”生きるヒント”が隠されていることがあるんです。
今から、お母さん自身どんな生き方・子育てをしていきたいですか?
お子さんには、どう成長してほしいですか?