弟子達のネタ下ろし勉強会
『世之介ひよこふぁーむ』
本日は次回の会の志ん喜の稽古です
次回第8回の撮りは来週!
稽古にも力が入ります
世之介一門の稽古は三偏稽古
本日は「平林」
三遍稽古は師匠が喋った落語をその場で直ぐに弟子は覚えて即興で喋ります
それを治されて師匠がまた同じ噺を喋るのを聴きます
そして解説を入れながらまた
師匠が同じ噺をします
そしてまた弟子はその噺を喋るのです
そしてまた細かく直されます
だから15分の噺の稽古に最低三時間はかかります
もちろんそれで終わりではありません
後日またその噺を師匠に聞いてもらい何度も何度も何度も直されて人前で喋るんです
これが三遍稽古
簡単そうに見える
前座噺の『平林』
実は大ネタ噺の大切な要素が沢山入って居る演題です
定吉が出会う四人の登場人物の演じ分けは、これから勉強するであろう『文七元結』や『柳田格之進』『唐茄子屋政談』などの沢山の登場人物の演出の基本になる噺なのです。
人の出入りも沢山あるため
目線の移動や所作ひとつで人物を演じ分ける稽古が必要です
こういう小さな噺を丁寧に稽古しておけば、やがて演じる大ネタをしっかり喋る事ができるんです
そしてお客様に合わせる事が自由にできる噺でもあるので
これを学べば色々なお客様に合わせて演じられる様になるわけです。
『芸人は上手いも下手もなかりけり行く先々の水に合わねば』
志ん喜も簡単なネタに考えて居たでしょうが多分今晩は一生懸命稽古して居ることでしょう
さて
6月5日から配信開始した
第7回
『世之介ひよこふぁーむ』は予約受付中!