太陽のジャズシンガーひろちゃんです。
「型破り」と言われた私の教え方を常識にして、
一人でも多くの人が、「英語楽しい!」に目覚めるのを目指します!
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文法と会話の配分
例えばイスラエルの英語教育
いや、別に、イスラエルの英語教育が、世界的にすごく優れているとか、そういう話ではないのですが(笑)、たまたま15年ほど前に(汗、もう15年!?)イスラエルの小学校と中学を見せてもらえる機会があって、今日はその時のことを少し書いてみたいと思うんです。
父の仕事はイスラエルとの取引が主でして、
ある時旅行がてら、父と一緒にイスラエルに行って、私はすぐに気づいたんです。
ほとんどのイスラエル人が、英語が上手・・・というか、ごく普通に自然にしゃべれるのです。
ざっくりな印象で、7~8割という感触。
それまでも、私は取引先のお客さんを連れて日本を案内したり、電話の応対をしたりしたことがあったので、その人たちが英語を使うのは知っていました。でもそれは、彼らがビジネスマンだから英語が上手いのだとばかり思っていたんです。
ところが、実際にイスラエルに行ってみて驚いたのは、
程度の差こそあれ、英語圏で普通に暮らして行かれる程度に英語が出来ると思う人が、想像していたよりはるかに多い。
電車の中で話しかけてきてくれた女の子なんて、普通の高校生でしたが、すぐにアメリカのハイスクールに入れそうなぐらいの英語力で、話題も表現力も豊富。話していて、とても楽しかったです。
それを見て、私はてっきり、イスラエルでは英語を第二言語として学校に取り入れていて、他の教科も全部英語で教えられているのかと思いました。
でも、よくよく聞いてみれば、イスラエルでも、英語は日本と同様外国語として教育されているとのこと。
そこで、不思議に思った私は、次に行った時に、知り合いに頼み込んで、小学校と中学の英語の授業を少し見せてもらったのでした。
そこで分かった日本との大きな違いは3つ。
1) ほとんどの小学校で英語が取り入れられている。
2) 中学高校の英語は週5時間あり、そのうち4時間が会話で、1時間が文法の時間に当てられている。
3) イスラエルには、日本にあるような語学学校が存在せず、学校以外の場で英語を習うのであれば、個人レッスンに通う。
ということでした。
日本でも、私立の付属小学校がある学校だと、英語はほとんど小学校から習いますよね?
でも、決定的に違うのは、中学に入った時の時間配分。
週5時間というのは、日本の私立の英語と同じ時間数ですが、英語に力を入れている学校でも4時間が文法で1時間が会話。私が通った学校も、教えていた学校でも、その割合は同じでした。
しかも、日本の子は、学校以外でも英語を習っている子が多いですが、イスラエルの中学生は、学校の英語をやっていれば十分話せるようになるから必要ないと言っていました。
それを不思議に思って、家ではどういう風に勉強しているの?と聞くと、彼らが声を揃えて「映画を吹き替えではなく字幕で見るようにしている」と言うんです。そうやって、色んな表現を映画から拾うんだそうです。
覚悟していたものの、日本とイスラエルの英語教育では、これだけ質に差があるのだということを、私はこの時改めて目の当たりにました。
日本の英語教育において、文法中心に語学を教えて行くというのは、おそらく欧米文書を大量に訳す必要のあった明治の頃に始まったやり方。
それは短期間で外国語を「読んで訳す」力を習得するのには最も合理的な方法だったんですね。
日本が西洋文化に淘汰されることなく、日本語を守りながら素早く文化技術のみ輸入することに成功したのは、その文法教育jのおかげだったと言っても過言ではないでしょう。
ですが、そのままだと他の3つの技能、「話す、書く、聞く」にはほとんど効果がないというのは、ご周知の通り。
もちろん、イスラエルの英語教育がパーフェクトというわけではないですし、ヘブライ語の方が日本語よりも英語に近いという利点があるから、週5時間の学校教育だけで、しゃべれるようになるのかも知れません。
それでも、一定の効果を出していると言う点で、この文法:会話が1:4という比率はある種の目安になるのではないでしょうか。
その比率を踏まえた上で、次回は実際日本の人が毎日どのくらい英語を勉強していったら良いかという話をしようと思います。
・・・ってことは、家で1日1時間、週4日間会話の勉強をして、1時間文法の勉強をするの?💧💧💧という声が聞こえてきそうですが、
いえいえ、そんな非情なことは言いません。笑笑
日常生活に取り込み安く、続けやすいやり方を提案していきますので、ご安心を。
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