昨年の九州北部豪雨で流された、日田~光岡間の花月川橋梁が7月14日復旧したと聞いて、久しぶりに久大線完乗を含む周遊ルートに挑戦しました。

 

まず乗ったのは813200番台、面白くもなんともないJR九州の主力車両です。ラッシュ時間を過ぎているので、二日市を出たころからかなりガラガラ、そのまま久留米に1044到着。

久留米駅では特急ゆふいんの森号を先に通す。久留米発1112発、乗った列車はJR九州カラーの真っ赤なキハ200系気動車2両。河童の駅舎で有名な田主丸駅を出たころから、北側の山肌に九州北部豪雨の影響か、ところどころ崩落の跡が見える。それにしてもこの線、ほぼすべてが無人駅。

筑後川河畔から山の中に入っていくと、満々と水をたたえた夜明ダム。その横を通過して夜明駅到着。日田彦山線の線路が左から接してきたが、豪雨の影響ですでに1年も運休が続く線路にはかなりのサビが。

コンクリ製の真新しい花月川橋梁を渡るとすぐに日田駅1214到着。日田駅では、すでにホームにかなりの数の乗客が。改札アウトはあきらめてホームに並んで、何とかボックスシートを確保する。12:33発大分行キハ125型気動車(2両)は日よけがカーテンで、200系よりも高級感あり。かつ、旧国鉄キハ47型よりもはるかにパワフル!筑後川を右に左に見ながら坂をどんどん上がっていく。

 天ヶ瀬駅で対向のゆふいんの森号と交換。夏休みなのでお子さんの姿が多く満員でした。豊後森を過ぎると列車は結構空いてきた。久しぶりに見た豊後森の旧国鉄機関庫転車台はやはり圧巻!国指定の登録文化財だけのことはある。(早すぎて写真が取れなかった)

 水分峠を上って、いくつかのトンネルを通過、急な下りを降りて湯布院駅へ。新しく建て替えられた湯布院駅にはなんと足湯も完備。外国人観光客もやたらと目立つ。雲の隙間から由布岳の美しい姿をちらっと見ながら、高原の鉄路を進む。大分に近づくにつれて、立ち客も目立つようになる。そのうち1451大分駅に到着。

いつ高架駅になったのだろうか、すごく近代的な駅になっていた。2時間強乗りっぱなしで尻もかなり痛くなってきたので、休憩のため改札を出ようかと思ったが、やはり接続優先で再び日豊線に乗車。

 日豊線15:04発中津行普通列車は8152両編成ワンマンの電車。JR九州のローカル電化区間用の主力車両ですが、ロングシートで座り心地が悪いのが難点。以前は国鉄型の457系急行型車両3両編成、ボックスシートで乗り心地もよかったのですがね。ほぼ座席が埋まった車両は、日出あたりまではまずまずの乗客数。それ以降は意外に単線区間が多く、ローカル色いっぱいに。1642中津駅着。

中津発1649、ここからは、8131,000番台3両編成のワンマン電車。こげ茶色のふっくらしたクロスシートで、おそらくJR九州普通列車の中では最も乗り心地のいい。小倉に近づくにつれ立ち客も出て1756小倉着。

今日のスケジュールはあまりに余裕がないプランで、改札を出る場面がなく、駅前の雰囲気をお伝え出来なかったのが残念。それにしても。今日乗り継いだ車両はすべてJR九州になって投入された車両ですが、前回レポートした山口県内は、JR西日本管内ですべて旧国鉄車両でした。JR九州は福岡北九州都市圏が儲けのかなめですが、その他の主要都市近郊でも乗客サービス改善の努力がみられます。

ちなみに、福北ゆたか線を走る8172両編成の電車は、初期型はクロスシートで乗り心地もまずまずでしたが、3000番台は3両固定のロングシートでこれまた座り心地が悪い。最近は鹿児島線にも投入されています。東京大阪などの大都市圏とは違うので、ロングシートはやむを得ないにしても、もうちょい乗り心地を考えてほしいなと思います。

写真は日田駅でのDC200型、大分駅でのDC125型です。

(2018年8月22日記)