SHIMANO BR-M550(BR-M454)の代替ブレーキシュー検討 その2(実践編) | 休業日報

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地味な自転車や機械、軽トラの事。

ようやくBR-CXのブレーキシューが到着。


もう早く作業したくて仕方がない。





短いの、10ミリスペーサー

中くらい、14ミリスペーサー

長いの、 18ミリスペーサー





シューの角度を調整出来るスペーサーですが、あまり大きな角度をカバーしていないので、無理矢理長いスペーサーを入れ、アームの開き角を稼ぐとかは出来ません。


固定ネジは5ミリ。


細く感じますが、グラベルロードに使えるんですから大丈夫でしょう。




今回の組み合わせでは短い10ミリスペーサーがちょうど良い感じ。


シュー側のナットは2ミリ程外に出るのでネジの締め代は確保出来そう。


心配なら中間サイズのスペーサーのネジを短いスペーサーに使うと丁度良いと思われます。





見た目の好みは分かれると思いますが、しっかりと固定出来ました。





このムキムキして頑丈そうなスタイルがイカしてます。




リアには14ミリを入れたら、制動力はグッと上がりましたが、踵が当たっちゃいます。


仕方がないので18ミリを切って10ミリにしようとしたら8.5ミリになっちゃいました。





18ミリのセットからワッシャーを失敬して共締め、リアも10ミリに合わせました。





事前に古い純正ブレーキシューのお手入れをして試乗したんですが、正直言ってそのままでもそれなりの制動力を発揮していて剛性感もあるので、古い純正で良くね?とか思ってました(笑)


しかしまあ、やはり新品シューはフィーリング、制動力共に良くなりました。


カンチブレーキとしてBR-M454の評価は、メカニカルアドバンテージをあげてもそれに負けない本体の強度でレバータッチにしっかりとした剛性感が出るいいカンチブレーキです。

結果的に制動力を上げる事が出来ます。

BR-CXシリーズのブレーキシューが使えると分かった今、第一線で使えます。(レースで使えると言う意味では無いですが)


別に人から貰ったから忖度している訳でありません。


カンチブレーキついては嘘はつかない。(間違いと勘違いはある)


注)ここからは私の妄想です


実はこのシューとBR-CXシリーズは非公式ながら、開発者がこっそりBR-M550との互換性を持たせた、もしくはBR-M550をベースにして作ったんじゃないかと思わされます。


BR-CXシリーズの開発当初、BR-M550系のカンチブレーキを過去に担当した開発者が、素性の良さで現代に通用するが適合するシューが無い為に歴史から忘れ去られた事を不憫に思い、流行りのシクロクロスやグラベルロードを言い訳に上層部から開発許可を得た。


普通に考えると今でも自社で作っているし、巷に溢れているVブレーキ用のシューがボルトオンで使える様に設計するのが、合理的かつ開発費用も節約出来ます。


あえてそれをしなかった、そして過去のカンチブレーキにシューが適合する、いやBR-CX系とBR-M550系それ以外には使えないスペーサー群とロングボルト群を在庫し販売すると言う無駄をこの現代でしたと言うのは、カンチブレーキを愛する開発者の過去への郷愁と消えゆく文化への最後の花向けだった。


そんな熱い開発者の想いがこもったカンチブレーキだったかも知れない、BR-CXシリーズ・・・。


注)妄想終わり


という訳で、暫く走行テストを続けます。