こんにちは、岐阜県各務原市で社会保険労務士をやっております横山 勝です。
経営者の方とお話ししていると、いろんな感情に触れます。
迷い、不安、焦り、そして覚悟。
その中で、僕が好きなのは
「それなら、やってみます」
と言っていただける瞬間です。
以前、創業して間もない社長からこんなご相談がありました。
「就業規則、必要なのは分かるんです。でも、まだ人数も少ないし、本当に今ですかね?」
とても現実的な悩みです。
創業期はやることが山積みです。
売上、資金繰り、採用…。
優先順位を考えれば、就業規則は後回しに見えるのも無理はありません。
僕は「今すぐ絶対に作りましょう」とは言いませんでした。
代わりにお伝えしたのは、これから人が増えたときに起こりやすい小さな行き違いの話。
その行き違いが、後から信頼関係に影響すること。
そして、完璧なものを作るのではなく、「今の会社に合った形」で始めればいいということ。
話を重ねるうちに、その社長の表情が少し変わりました。
「なるほど…。全部を整えなくてもいいなら、今できるところからやってみます。」
その一言を聞いたときこそ、僕はうれしくなります。
制度を整えること自体が目的ではありません。
経営者が納得し、自分の意思で一歩を踏み出すこと。そこに意味があると思っています。
背中を押すというより、道筋を一緒に整理する。
そして、前を向くきっかけをつくる。
「それならやってみます」と言われた瞬間。
ああ、この仕事をしていてよかったなと思うのです。