――新しく買わなくても、できること

 

こんにちは。家電社労士の横山 勝です。

 

50代を過ぎてから、年末年始が少しだけ違って感じるようになった、そんな方は多いと思います。(僕もそうです…)

 

若い頃のように
「多少無理をしても、あとで休めばいい」
という感覚が、だんだん通用しなくなります。

 

疲れは翌日に残り、冷えやだるさは、数日引きずる。

 

だからこそ、この年代の年末年始は、「いかに頑張らないか」が、とても大切になります。

 

家電は、そのための大きな味方です。
ただし、使い方を間違えなければ、という条件付きで。

 

 

 

  ① 「昔と同じ使い方」が、静かに体を削っている

 

家電は壊れていない。
でも、
同じ使い方をしているのに、体のほうが先に疲れるようになった。

年末年始のしんどさは、家電の問題というより、「使い方と体のズレ」から来ているのかもしれません。

 

50代以降は、

  • 持ち上げる動作

  • かがむ動作

  • 目で追う動作

  • 音を聞き分ける動作

これら一つ一つが、若い頃より確実にエネルギーを使います。

 

しかも年末年始は、

  • いつもより家事が増える

  • 人の出入りがある

  • 生活リズムが乱れる

その状態で「昔と同じやり方」を続けると、体のほうが先に音を上げます。

 

必要なのは、根性でも新製品でもなく、“今の自分に合わせた使い直し”です。

 

 

 

  ② 50代からは「家電を取りに行かない暮らし」へ

 

家電の配置は、思っている以上に体力を左右します。

 

 掃除機は「使うために動かない」位置に

多くの方が、掃除機を次のように扱っています。

  • 普段は見えない場所

  • 使うときだけ取り出す

  • 終わったらまた戻す

この流れ、実は掃除そのものより疲れます。

 

50代からは、「掃除機を使うために、自分が動かない」配置に変えてください。

  • 立ったまま取れる

  • 目に入る

  • 出し入れがない

これだけで、

  • 少し汚れたらすぐ使える

  • 年末の大掃除が軽くなる

  • 「やらなきゃ」という気持ちが減る

掃除機は、出しやすさが8割の家電です。

 

 

 キッチン家電は「腰と首」を基準に置く

電子レンジ、炊飯器、トースター。

 

このあたりの家電、長年同じ場所に置きっぱなし、という方も多いと思います。

 

でも一度、使うときの姿勢を意識してみてください。

  • 無意識に腰を曲げていないか

  • 首を前に突き出していないか

  • 目を細めて表示を見ていないか

年末年始は使用回数が増える分、この「小さな無理」が積み重なります。

 

楽な姿勢で操作できる高さ=正解の配置


これは年齢を重ねるほど重要になります。

 

 

 

  ③ 設定を変えるだけで「疲れにくくなる」家電

 

家電の設定は、買ったときのままになりがちです。

 

でも初期設定は、「誰にでも無難」な設定

 

50代以上の体には、必ずしも優しくありません。

 

 

テレビは「音量」ではなく「聞き取りやすさ」

最近こんなことはありませんか。

  • 音量を上げても、言葉が入ってこない

  • ニュースは聞きづらい

  • ドラマはセリフが分かりにくい

このとき、音量を上げ続けると、耳も神経も疲れます。

 

原因は、

  • 人の声の周波数だけ拾いにくい

  • 効果音と声の差が大きい

という状態です。

 

「音声強調」「はっきり音声」この設定を入れるだけで、

  • 小さい音でも言葉が分かる

  • 家族と音量で揉めない

  • テレビを見る時間が楽になる

耳を使いすぎないことは、脳の疲れを減らすことでもあります。

 

 

エアコンは「我慢しない」設定が正解

50代以上になると、

  • 冷え

  • 乾燥

  • 寒暖差

これらが、想像以上に体にこたえます。

 

それでもつい、

「電気代が気になるから」
「まだ我慢できるから」

と設定を控えめにしがち。

 

でも実際は、体が冷えることで、回復に余計なエネルギーを使っています。

  • 自動運転

  • 風向き自動

  • 空気を動かす補助

エアコンに任せる=体を守る
この発想に切り替えていい年代です。

 

 

 

  ④ 家電は「一台で頑張らせない」方が、結果的に楽

 

50代からの家電選び・使い方で大切なのは、分業です。

 

 

暖房を例にすると

エアコン一台で、

  • 部屋全体を温める

  • 体を直接温める

これを両方やらせると、どうしても無理が出ます。

 

そこで、

  • 空気を循環させる役

  • 体を温める役

を分ける。

 

すると、

  • 風が気にならない

  • 設定温度を上げすぎない

  • 体がじんわり楽になる

「全部一台で」より、少し助けてもらう方が楽です。

 

 

 

  ⑤ 「買わない」という判断は、経験の積み重ね

 

50代以上になると、家電を買うこと自体が慎重になります。

  • 本当に使うだろうか

  • 重くないか

  • 操作が複雑じゃないか

そして「今はやめておこう」という判断。

 

これは消極的ではありません。

 

今まで使ってきたからこそ出せる結論です。

 

整えてみる。
使い直してみる。
それから考える。

 

この順番で十分です。

 

 

 

  ⑥ 年末年始は「家電も自分も、労わる期間」

 

年末年始は、家電もフル稼働します。

 

でも50代からは、「フル稼働させない」選択も大切です。

  • 使いすぎない

  • 連続運転を避ける

  • 少し休ませる

家電を労わることは、そのまま自分を労わることにつながります。

 

 

 

  おわりに

 

50代からの年末年始は、「整える」ことが何よりの準備です。

 

新しいものを増やさなくてもいい。


今ある家電を、今の自分に合わせて使い直す。

 

それだけで、年末年始は驚くほど静かで、楽になります。

 

無理をしない。
頑張らない。
疲れない。

 

そんな締めくくり方も、きっと悪くありません。