こんにちは。家電社労士の横山 勝です。


今回は、冬の電気代を少しでも抑えたい方に向けて、家電アドバイザーの視点から“効き目のある節約家電”についてまとめてみます。

 

「節約」と聞くと、なんとなく我慢するイメージがありますが、冬は無理に暖房を控えると体調を崩すこともあります。


なので今回は、“無理せず快適に、でもしっかり節約できる”という目線にこだわりました。

 

 

 

  ① サーキュレーター(暖房効率アップの王様)

 

 

エアコン暖房を使う方は、サーキュレーターがあるだけで電気代が変わります。

 

暖かい空気は自然に天井へ行ってしまうので、サーキュレーターで室内の空気をゆっくり循環させるだけで、体感温度が上がり、エアコン設定温度を1℃下げられるケースもあります。

 

ポイントは「弱風で天井へ向ける」こと。


強風で回す必要はありません。

空気が動いていれば十分です。

 

エアコンの効きが悪い…と感じるお部屋ほど効果を感じやすいアイテムです。

 

 

 

  ② 加湿器(湿度であたたかさが変わる)

 

 

湿度が40〜60%の範囲にあると、体感温度が上がります。


湿度が30%前後だと、同じ室温でも“寒い”と感じやすくなり、暖房を強くしてしまいがち。

 

加湿器を併用すると、

  • 暖房の効きが良くなる

  • のど・肌の乾燥対策になる

  • エアコンの稼働時間を減らせる

という一石三鳥の効果があります。

 

ただし、加湿器は置き場所がとても大事。


暖房の風が直接当たる場所や窓際は避けて、部屋の中心寄り・人の生活動線からやや外した位置がベストです。

 

 

 

  ③ 電気毛布(局所温暖で“我慢しない節約”)

 

 

部屋全体を温めるエアコンより、体に近い部分を直接温める“局所暖房”は電気代が圧倒的に安いです。

 

電気毛布はその代表で、1時間あたりの電気代は数円台。

 

エアコンを弱めて電気毛布で足元だけ温めるスタイルは、コスパがとても良い方法です。


特に在宅ワークの方は、部屋全体を暖めるより“自分の領域だけ”温める方が合理的です。

 

 

 

  ④ 人感センサー付きヒーター(短時間の暖房に最適)

 

 

脱衣所やトイレなど、短時間だけ使う場所は「人感センサー付きの小型ヒーター」が便利です。

 

・スイッチの切り忘れ防止
・必要な時だけ自動でON/OFF
・スポット的に暖めるので無駄が少ない

 

「家中をエアコンで暖房!」という使い方をやめて、場所によって家電を使い分けるだけで、年間の電気代は大きく変わります。

 

 

 

  ⑤ 省エネ暖房(最新モデルの“電気代の差”は本当に大きい)

 

 

最近のエアコンやファンヒーターは、旧型と比べて省エネ性能が非常に優秀になっています。


特にエアコンは、10年前の機種と比べると電気代が3割以上変わるケースもあります。

 

・霜取り運転の効率化
・温度ムラを抑える気流制御
・AIによる自動省エネ制御

 

など、技術がとても進んでいるので、「冬だけ異常に電気代が高いな…」という場合は、買い替え自体が長期的な節約につながることも多いです。

 

 

 

  ■ 最後に:節約は“やせ我慢しない方法”が長続き

 

節約で大切なのは、快適さを保ちながら、ムダな部分だけを削ること。

 

暖房機器は我慢しすぎると体調にも影響しますし、湿度が低すぎると風邪のリスクも上がります。

 

冬の節約は、

  • 空気を循環させる

  • 湿度を整える

  • 局所的に温める

  • 家電の組み合わせで無駄をなくす

この4つが揃うだけで驚くほど変わります。

 

今年の冬は、上手に家電を味方にしながら、あたたかく過ごしてくださいね。