〜会社の備品に宿る、あなたの価値観〜

 

こんにちは、横山社会保険労務士事務所の横山勝です。


今日はちょっと面白くて、ちょっと深い(かもしれない)お話を。

 

会社の給湯室や倉庫、コピー機の横の棚の上……
「これ、いつからあるんだろう?」っていう古い家電、ありませんか?

 

壊れてないからそのまま置いてある、というか…
正直、誰も使ってないけど、なんとなく処分してないやつです。

 

で、そういうのが、社長の判断ひとつでずっと残っていたりします。

 

僕もいろんな会社さんを訪問していて感じるんですが、
古い会社の家電が捨てられない社長って、意外と「信念が強い」人が多いんですよね。

 

 

  捨てない理由は「慎重さ」かもしれない

 

古い電子レンジや加湿器、何年も前に導入したFAX付き電話機…


「今すぐ困ってないし、壊れてないし、まあ置いとくか」ってなる気持ち、よく分かります。

 

社長としては、“使えるものをわざわざ捨てる必要はない”という合理的な判断。


でも、それって裏を返せば、「変えること」に慎重なタイプとも言えます。

 

流行や新製品に飛びつく前に、「本当に必要か?」「コストに見合うのか?」を冷静に考える。


古い家電がそのまま残っている背景には、そうした堅実で芯の通った経営判断が見え隠れしている気がします。

 

 

 

  家電が“会社の歴史”になっている?

 

ある会社で、10年以上前のコーヒーメーカーがまだ現役で稼働しているのを見ました。


聞けば、「創業して最初に買った家電です」とのこと。

そりゃあ、なんとなく捨てられないわけです。

 

古い家電って、ただのモノじゃなくて、
会社の歴史の一部、思い出のシンボルになってることもあるんですよね。

 

あのコピー機の横で、新卒の子が泣きながら電話してたな…とか。
この加湿器があった時期、社内バタバタだったな…とか。

 

社長にとっては、それらの家電を見るたびに“あの頃”がよみがえる。
だからこそ、簡単には処分できないんです。

 

 

 

  「捨てられない」は、意志がある証拠

 

「なんでこんなの取ってあるの?」と言われることもあるかもしれませんが、
僕はそれを“意志がある行動”だと思っています。

 

何を残し、何を変えるか。


それを自分で選んでいる、ということです。

 

社長として、これまで積み上げてきたものをすぐに手放さないのは、
信念があるからこそ

 

誰が何と言おうと、「自分はこう思うから、今はこれでいい」と言える人。


そういう人って、やっぱり強いですよね。

 

 

 

  でも…アップデートも大事です(笑)

 

とはいえ、業務用冷蔵庫の音がうるさすぎて会議に支障が出るとか、
加湿器のフィルターがもはや化石になってるとか、
そういう場合はそろそろ買い替えを検討したほうがいいかもしれません(笑)。

 

「大事にすること」と「抱え込みすぎること」は違いますからね。

 

たまには、備品の棚を眺めながら、
「これ、まだ会社に必要か?」と問いかけてみるのもいいかもしれません。


卒業させるタイミングを決めるのも、また社長の役割です。

 

 

 

  おわりに

 

会社に残る古い家電。


それをどう扱うかで、社長の「らしさ」がちょっと見えてくる気がします。

 

捨てられないのは、優しさか、慎重さか、それとも信念か。


…いや、きっと全部です。

 

社長のそんな一面を、ふとした備品(家電)から垣間見られるのが、僕はけっこう好きなんです。

 

さて、僕の事務所にも、もう限界が近いプリンターがあるんですが…
どうしようかなぁ(笑)。

 

ではまた!