こんにちは、横山社会保険労務士事務所の横山勝です☕
今日は、社長さんからよく聞くお悩み…
「ちゃんと指示したのに、社員が動いてくれない問題」についてお話しします。
■ 社長あるある:「言ったよね?」→「え、そうでしたっけ?」
社長:「●●よろしくね」
社員:「…(???)」
社長(後日):「あれ、やってないの?」
社員:「え、あれって正式な指示だったんですか?」
このやりとり、どこの職場でも1度は見たことがあるのではないでしょうか。
社長としては、ちゃんと伝えたつもり。
でも社員側からすると、「それってお願いだったの?ただの世間話かと…」となってしまう。
いわば、「言葉のキャッチボール」がちょっとズレて、ボールが誰にも取られずに地面に落ちてしまったような感じです。
実はこれ、「よくあるすれ違い」なんですよね。
特に、社長が忙しくて“要点だけ”を口にしてしまうと、社員側では情報が足りずに、判断できないことがよくあります。
■ 伝えてるつもり、伝わってるつもり
「もっと丁寧にやって」
「もうちょっとスピード感を出して」
「それ、うまくやっといて」
これらの言葉、社長の中では“明確な指示”かもしれませんが、
社員側からすると
「どのくらい丁寧に?」
「いつまでに?」
「何を持って“うまく”なの?」
と、“察し力”を試される謎解きゲームに見えているかもしれません。
■ 社長はシェフ、社員はレシピ初見の新人
社長はベテランシェフで、「このメニューは何度も作ってるから、流れは頭に入ってる」状態。
でも社員は、初めてキッチンに立った新人スタッフ。
そんなときに社長が、
「ちょっと強火で、いい感じの色になるまで焼いといて」
って言ったら……
社員は「強火ってどのくらい?」「いい感じって何色?」とフリーズします(笑)
だからこそ、
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どんな料理を作るのか(ゴール)
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材料や手順はどうか(やり方)
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焼き加減や時間の目安(判断基準)
をちゃんとレシピ化して伝えることが大切なんです。
■ 社員は、やる気がないわけじゃない
「最近の若い子は、自分で考えないよね〜」
というセリフもたまに聞きますが、実際は「考えるための材料がない」だけのことも多いです。
「どう動いていいか分からないから、動けない」
そんな状況に追い込んでいるのは、もしかしたら“社長の言葉”だったりするのかも。
■ おわりに:「伝えた」はゴールじゃなくて、スタート
社長の中で「言った」つもりでも、伝わってなかったらそれは“ただの独り言”です(ちょっと辛口ですが、大事な真実)。
つい忙しさにまぎれて、「あとは察してくれ!」になってしまうこともあるけれど、社員の多くは、“指示の翻訳機”ではありません。
だからこそ——
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ひとこと多く伝える
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ちょっと立ち止まって確認する
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曖昧な表現を、なるべく“数字や期限”に変える
こうした積み重ねが、結果的に社長の“ストレスの軽減”にもつながります。
社員が動かないときは、「ちゃんと伝えたかな?」を振り返るクセを。
それができる社長は、チームの雰囲気もぐんと良くなりますよ😊
📌まとめます
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指示が伝わらないのは“社員のせい”だけじゃない
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社長こそ、自分の言葉に敏感になろう
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「いい感じでやっといて」は、今日から封印(笑)
社員とのすれ違いを防ぎたい社長さん、
今日から“伝え方”を見直してみませんか?😊