「まじめに働いてくれていたAさんが、突然退職の話をしてきたんです」
「いつも穏やかで協調性があって、文句ひとつ言わずに頑張ってくれていたのに…」

そんなふうに、驚きや寂しさを感じたこと、ありませんか?

実はこうしたケース、小さな会社ほど少なくないんです。
目立ったトラブルがあるわけでもないのに、“いい人”がふっと静かに辞めてしまう。

どうしてなんだろう?
その理由を、少しだけ一緒に考えてみませんか。

 

 

「いい人」は、“我慢する人”でもあるのかもしれません
「いい人」と言われる方は、職場の雰囲気を大事にして、まわりに気を配りながら、静かに仕事をこなしてくれます。

でもその裏では…

右矢印自分のことより、まわりを優先してしまう
右矢印小さな不満も、口に出すのをためらう
右矢印「迷惑をかけたくない」と、仕事を抱え込んでしまう

そんなふうに、自分の気持ちをぐっとこらえて、ある日そっと「実は…」と打ち明けてくることがあるのです。

上司や経営者にとっては、「そんなに悩んでいたなんて…」と驚くことも少なくありません。

 

 

 

「問題がない」わけではなく、「声にならないだけ」かもしれません
退職のサインは、必ずしも分かりやすく表れるわけではありません。
むしろ、何も言わずに淡々と働いている方の方が、実はたくさんの思いを抱えていることも。

だからこそ、「何も言われていない=満足している」とは限らない、という視点が大切です。
 

 

 

小さな職場だからこそ、大切にしたい“耳を澄ませる姿勢”
少人数の職場では、「気軽に何でも言い合える関係」が理想です。
でも実際は、関係が近すぎるからこそ、かえって言いにくくなることもあるんですよね。

だからこそ、経営者や管理者が“聴く姿勢”をもって、本音に気づける工夫をしていくことが大切です。

たとえば…
長音記号1 定期的に、1対1で話せる時間をつくる
長音記号1 就業規則やルールを整えて、不安の種を減らす
長音記号1 気軽に意見や相談を伝えられる“場”を用意する

こうした小さな積み重ねが、「ここなら大丈夫」と思える安心感につながっていきます。

 

 

 

「辞める理由」を考えることは、「残ってくれる理由」をつくること
“いい人”が辞めてしまう背景には、その人だけの事情ではなく、職場全体のあり方が関係していることもあります。

だからこそ、一人の退職を“仕方ない”で片づけず、
「なにか気づけることはなかったかな」
「どうすれば、もっと話しやすくできただろう」と振り返ってみる。

それが、次の一歩につながるヒントになります。

 

 

 


 

 

小さな会社でも、働きやすい職場はつくれます。
まずは、そばにある“声にならない声”に、そっと耳を傾けることから始めてみませんか?

横山社会保険労務士事務所では、そうした“職場のルール整備”や“働きやすさの仕組みづくり”を、ひとつひとつ丁寧にサポートしています。

「うちの職場にも、できることがあるかも」
そう思われた方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。