しいてはことをしそんじる。
これは、古来からの教えです。
「あせって物事をやると失敗する。急ぐ時も落ち着いて冷静に物事を進めること。」と教えています。
さて、沖縄防衛局は昨日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古沿岸部への移設に向け、代替施設設計などの受注業者を募る入札を公告しました。
なんと、名護市長選挙投票日の二日後での公告です。
安倍首相は、移設反対の名護市長が再選されたことに関し、「地元の理解をいただきながら誠意をもって前に進めていきたい」と計画通りに進める考えを強調しています。
一方、稲嶺市長は「選挙結果を無視する形で、無神経だ」と強い不快感を示しています。
また、政府高官は「工事が進めば、逆に稲嶺氏は公約が守れないと市民から反発を受けることになるのではないか」とまで言い切っています。
なんと、乱暴な物事の進め方ではないだろうか。
本件の普天間移設問題だけではなく、このところの安倍首相の言動を見聞きするにつけ、表題の古来の教えを思い出さざるを得ない。
「急いては事を仕損じる。」冷静に国民の声なき声にも、耳を傾ける必要があるのではないだろうか。