今日で、芝居『初谷誠のショート・ショート・ショー』のブログは終わりです。
この芝居はオムニバスで5本の芝居で、僕が出演したのは、1本目の『仮面家族』と、3本目の『継承』です。
今日は、その出演した芝居への想いを字にしたいと思う。
まずは『仮面家族』
仮面家族での僕の出番は、泥棒役だった。

セリフもセリフと言うほどのセリフは、なく、ただ出て騒いで逃げるだけなんだが、仮面家族自体がボケなので、そのボケを壊さない普通が求められる。これで、ツッコミに回ってしまうと芝居でなくコントになってしまうから普通のリアルな泥棒なんだろう。
なので、逆に難しい。また、最後のオチのフリもするので、チョイ役だが、非常に重要!
仮面家族。稽古中すったもんだあったが、もう一つの意味での仮面家族を演じれたのではないか。

それが、良いのかどうかは定かではない。


そして、オムニバスの3本目の『継承』
これは、非常にシリアスな芝居で、円形脱毛症になりそうなぐらい悩んだ。
主役ではないが、全員が必要で大事な役だ。

僕はホームレス役の浅子の娘(牧江)の彼氏役。また、NPO法人の仕事で浅子とも面識があり、偶然、逃げられた牧江に出会う。
そして、牧江は僕の子供を妊娠…ってな感じだ。
まあ、最後はハッピーエンド的に終わるのだが、感動のシーン。
初日の感触で、千秋楽には演技の中で感極まり涙を流そうと目標設定。
回りの共演者の演技にのせられ最後の舞台で涙を流せた。

今回の舞台で感じたのは、人間の洗脳ってのは恐い。って思った。

気持ちを入れなければ、リアリティーのある演技は、できない。なので、僕は牧江(榎本沙央莉ちゃん)が大好きだ。と頭に洗脳した。もちろん、牧江も僕の事を愛してる演技をする。

一歩間違えれば勘違いしてしまいそうだ。
3日公演だから良かったものの一週間ともなれば、完全に勘違いしてただろう。
もちろん、牧江(榎本沙央莉ちゃん)は、役者のプロなので、終わればすぐに頭の切り替えができるんだろうが。

男女七人夏物語で、さんまさんと大竹しのぶさんが結婚に至ったのも近い物があるのかもしれない。

今回の舞台を見に来て頂いたお客様・共演者・スタッフの皆様、そして急遽NGになった男員の方に、心よりお礼を申し上げます。

以上、何回かに分けての芝居で感じた事、長々と文字にさせて頂いたが、メインは、将来読み返して、自分が思い出す為の文であり、所謂、自己満足日記である。
お付き合いして頂きました皆様に陳謝します。