おはようございます
鳴子温泉は、公式ホームページによると、日本にある11種類の旧泉質分類のうち、8種類が湧き出る「いで湯の里」とのことです。(※泉質は旧泉質と新泉質があり、泉質を10種類と解説しているものも多いです。)
多くの施設が、自家源泉を所有しているので、湯めぐりをすると異なる泉質を楽しむことができます。
湯色も白濁、緑白、青色、茶褐色、黒色、無色などさまざまで、天候によって日ごとに変化する時もあります。感触もさらり系、とろり系といろいろあるようです。
いわゆる鳴子温泉は一か所ではなく、「鳴子、東鳴子、川渡(かわたび)、中山平、鬼首(おにこうべ)」という5つの温泉地をまとめて「鳴子温泉峡」と言うそうです。
その中で、中山平温泉の立ち寄り湯、「しんとろの湯」へ行ってきました。
ここは、大きな無料駐車場があるので、車で行く際はとても便利な場所です。
🔷しんとろの湯
しんとろの湯は、源泉かけ流しの日帰りのお風呂です。
源泉から木の樋(とい)が設置されており、その中にお湯を通して、温度を適温に下げて浴室に注いでいます。
木の樋は合計で約200メートルもの長さがあるそうです。お湯を通す間に自然に冷やされて、加水することなく、源泉本来の湯の良さを味わうことができるというものです。
泉質は「含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 低張性アルカリ性高温泉」とのことですが、お肌つるつる美肌の湯で、身体の芯まで温まるとの触れ込みです。
しんとろの湯へは、平日の午前9時前に行きました。
駐車場には、すでに待機中の車が数台並んでおり、地元ナンバー車の常連さんや、他県ナンバーの観光客と思われる皆さんが集まっていました。
営業開始の9時が近づくと、皆さん車を降りて入口へ向かいます。
入浴料は、何と500円です。
源泉かけ流しで、この料金はうれしい。
東京の銭湯の入浴料は550円、自宅から少し行った温泉の立ち寄り湯は1000円くらいですので、まずその安さ
に感激です。
🔷木の樋(奥の方に見えます)
入浴には人数制限があり、25人が入るとストップがかかり、待合室で待つようです。
そのために待合室には、椅子が同じ間隔で、きれいに並んでいます。
浴室に入る際には、衣服を入れるカゴを持っていき、出るときに返します。
それにより、人数の確認をしているみたいですね。
係の人が、カゴを持って浴室に入るように、丁寧に説明してくれます。
お風呂は室内のみですが、とても良かったです。
湯舟や洗い場はそんなに広くはないのですが、とてもきれいで清潔感があります。
お湯に浸かると肌がツルツルになり、やさしい「ぬんめり」としたお湯です。
微かに硫黄?の香りがして、色はほぼ無色透明です。
お湯の温度は、私の感覚では自宅のお風呂と同じくらいだったので、41から42度くらいでしょうか。
地元の方の会話が聞こえてきて、「今日は少しぬるめだな」と言っていました。
やはり、外の気温などで、お湯の温度も変わるのでしょうか。
私には熱くももなく、ぬるくもなく、ちょうど良いお湯加減で、いつまでも入っていられそうでした。
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鳴子といえば温泉のほかにも、紅葉で有名な観光スポットの「鳴子峡」があります。
地元の方によると、その時期には大変な混雑になるとのことで、道路は大渋滞になるそうです。
今回は、紅葉の時期には少し早かったので、見ることはできませんでしたが、機会があればぜひ訪れたい名所の一つです。
また、松尾芭蕉の「奥の細道」に出てくる、「尿前の関」(しとまえのせき)も近くにあります。
ここは20年ほど前に、鬼首のキャンプ場に行った際に寄ったことがあるのですが、芭蕉さんの銅像や石碑、門などがありました。
ちなみに、芭蕉さんと同行の曹良さんは、元禄二年(1689年)にこの関を通る際に、門番にひどく怪しまれて、厳しい取り調べの末、やっと通ることを許されたそうです。
尿前の関から尾花沢(山形県尾花沢市)へ至る「中山越」は、行程で最も難儀したところとして知られています。
その古道も現在は整備され、平成2年に文化庁から史跡「出羽仙台街道中山越」の名称で、国の文化財に指定されています。
芭蕉さんゆかりの道であることから、その足跡を訪ねる旅人も多いとのことです。
鳴子の立ち寄り湯は初めてだったのですが、とてもいいお湯で大満足でした。
また機会があれば、他の立ち寄り湯やいろいろな名所にも寄ってみたいですね。
(かじ助)
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