論争のゲーム化 | ヨコオタロウの日記
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人間は自分の行動のためにあらゆる理由を持ち出す。
犯罪のためにあらゆる弁明を持ち出す。
安全のためにあらゆる口実を持ち出す。
だが絶対に持ち出さないものがある。それが自分の臆病さだ。

/ バーナード・ショー



昨日までのあらすじ。

「勝間和代と香山リカの対談は面白かった」

最初から書いておきますが、今日の日記は意味がない日記です。
お暇な人だけどうぞ。



で、昨日書こうと思って辿り着けなかった話。

 「論戦って面白いなあ。これゲーム化出来ないかなあ?」

って事で。
香山リカと勝間和代って、立ち位置もキャラ立てもハッキリしてるし認知度も似たようなもの。そういう二人がみんなが認知出来るテーマで対決するってのはプロレス的で大変面白い。ショー化している事は、本人達も自覚(利用)しているでしょうし。



宗教や政治なんかもそうですが、何かについて言い合うっていうのは基本的に快楽を伴います。世界で戦争が終わらないのも、2chなんかで論争が耐えないのも、基本的には自分の主張を押しつけたい人達が沢山居るからです。

ただ、ボンヤリ論争していても発散する一方で何も解決しない。
だから不毛になるし、面白さも減る。
そこをゲーム的なルール化を持ち込んで、ある程度の区切りをつけようと。



過程をすっとばして、いきなりシステムを書いてみる。

 ・論戦ゲームの流れ
  >「先攻(A)」「後攻(B)」という役割がある。
  >Aは、提案を出す側。Bは、反論側。
  >1ターンに発言していい文字数は140文字。
  >ターンは21回 ABAB…ABA となる。
  >全ターン終了後に、観客の投票で勝敗を決める。

ものすごい省略しているんで、システム的に穴だらけですが。
ま、面白さ重視って事で。



文字数とターン数を制限して区切りをつける、というのが趣旨。
上のルールには書かれていない細かい点は以下の通り。

 ・参加するにはポータルへのアカウント登録が必要。
 ・Aが提案を出し、Bが応募。
 ・AはBのプロフィールを見て、承認。
  >プロフィールには過去の論戦内容・戦歴などが書かれている。
  >捨てアカによるゴミ挑戦を防ぐ。
 ・最後にAのターンで終了するのは、先攻が不利の為。
 ・和解は禁止。
 ・リンクは禁止。外部で論争すると終わらなくなるので。
 ・投票はアカウントが必要。
 ・投票時には「Aの勝利」「Bの勝利」の2種類のみ。
 ・投票は非公開で24時間後に締め切り&公開。

とか。
Twitter に何かラップすればイイ気がしてきました。



システム的にどうしようもない部分もあるなあ。

 ・有名人有利(不利)
  >これはどうしようも無い。
  >承認時に相手を見極めるしかない。

 ・組織票
  >これも防ぎづらい。
  >ただ、組織票を使ってるユーザーは後から晒される気がする。

 ・議題の有利不利
  >これも仕方無い。
  >提案時に見極めるしかない。

論理の正しさを競うのではなくて、言い合いのイキオイに対する人気投票にしかならないから、そこに起因する問題は解決のしようがない。
このあたりがディベートとは全然違うところ。

あと、ユーザー数が増えないと機能しません。
これはMMOとかと同じか。



ようやく思いついた事を書ききった……というところで、「こういうサイトって既にあるのか?」と検索したら……あった。

ディベートをオンライン・ゲームに -- Convince Me
http://akihitok.typepad.jp/blog/2007/02/post_3acf.html

既に無いところを見ると、人気無かったんですかね。
調べてから書けば良かった。

ということで、今日の考察は無駄骨もいいところでした。



オマケ

昨日検索したら勝間和代の書いた

結局、女はキレイが勝ち
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4838720564?ie=UTF8&tag=bukkoro-22

のレビューで皆さんのコメントが面白かったです。
にしても表紙の写真はスゴイなあ(色んな意味で)。