インドに行って【チクングニア】というウイルスに感染しました。
身体中の全てが痛く、起き上がるのもままなりません。
帰国後診てもらった日本の内科では、血液検査の結果に異常はないので様子見と言われ続ける中、両腕両足は動かずどんどん固まってきます。
チクングニアだとわかるまで、わかってからも今後どうなっていくのか、いつから仕事に復帰できるのか見当もつかず不安でいっぱいでした。
わけのわからないウイルスがどんどんでてくる時代。
少しでも参考になればと、体調の良い時に少しずつ私のケースを記していきます。
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2023年9月~10月に3週間インド・チェンナイに行きました。
インド舞踊バラタナティヤムとインド武術カラリパヤットを学ぶため、1年に1度か2年に1度のペースで渡印しています。今回はコロナ以来4年ぶり、20回目のインドです。
(写真①武術カラリパヤットの棒術に進む儀式をしてもらう)
(②ヨガスタジオにホームスティし、ボランティアでインド人に英語でヨガを指導していた)
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まずは厚生労働省検疫所のHPより
【チクングニア熱(Chikungunya Fever)とは】
チクングニア熱は蚊に刺されることで広がるウイルス性疾患です。ヒトからヒトには感染しません。「チクングニア」とは、アフリカの現地語で痛みによって「かがんで歩く」という言葉に由来します。
【症状】
潜伏期間は2~12日(通常3~7日)です。その後に、発熱、関節炎、発疹がみられます。関節の痛みは、手首、足首、指、膝、肘、肩などに現れます。結膜炎や神経系の症状もみられます。出血しやすくなることもあります。死に至ることは稀ですが、関節の痛みが月単位、年単位で続くことがあります。
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ね、年単位~??死に至ることは稀って、稀でも命にかかわる場合もあるって事??と愕然としました。
気を取り直して最初から順番に身体の変化を書いていきますね。
インド滞在中の後半、突然身体が痛くなりました。
右足首の捻挫したような痛みから始まり、あっという間に右足全体が痛くなり、その日のうちに右足を引きずって歩くようになりました。捻挫した記憶はありません。
翌日は武術カラリパヤットのクラスの日。足に加え手首も肘も痛く、四つ這いになれません。
なんとか根性でその日の練習を終え、いつものように先生と2人のクラスメイト、私の4人で朝食に行きました。
全身が痛くて、、、と話すと先生がクラスメイトをそれぞれ指差し、
”こいつは先週2日間具合が悪かった。こいつは1週間悪かった。もしこっちからうつってたら2日で、こっちからなら1週間だろう。インドでは未だにコロナもたくさんある。最近のは身体が痛くなるんだ”
と半分冗談で脅かしてきます。
(クラスの後は南インドの朝食の定番プレーンドーサをご馳走になる)
とにかく身体中が痛みますが、習う為にインドまで来てるので、ロキソニンを飲んで最後までクラスだけは出ていました。
2、3日すると蕁麻疹が両腕にでてあっというまに全身に広がりました。瞼もはれて酷い顔になりました。
リンパが腫れ、内ももはこぶとりじいさんのコブみたい。腕の付け根、首筋もパンパンです。
手の甲はアンパンマンのように腫れあがりました。
この状態でなんとか帰国。なんか悪いものが入ったんだろうな、くらいの感覚でした。
帰国後すぐに近所の内科に行きました。
熱がないので感染症ではないだろう、様子をみましょうと痛み止めロキソニン、ステロイド薬のプレドニゾロン、アレルギー薬のニポラジンを処方されました。
この時期はまだ痛いながらに身体が動いていました。帰国後すぐ踊りの依頼を頂きタミルナードゥ州観光省大臣の来日パーティで踊ったり、子供の学校の文化祭を見に行ったりできました。帰りは足を引きずるようにしか歩けませんでしたが。。。
その後、どんどん悪くなっていったのです。
闘病記②に続きます。