この議事録は録音の住民テープ起こしです。誤字脱字等確認・編集していたら、南足柄市漁網問題は終わってしまうので、そのまま記事アップします。南足柄市 5月12日漁網受入れ説明会 議事録① 続き。
住民2:南足柄の線量計は空間線量だから何の放射能が含まれているかわからない。
セシウムなら半減期30年。これから何十年も処分場に置かないといけないわけだから、だから空間線量では測れないと言ってる。
野中:空間線量はあらゆるガンマ線を検出できるから、どういう核物質が入っているかは関
係ない。原発事故でセシウムやストロンチウム・プルトニウムが出たが、セシウムとストロ
ンチウムの割合は4分の1。セシウムは機械にかけてすぐ検出できるが、ストロンチウム・
プルトニウムはずっと機械にかけてなければ特定できない。
ならセシウムが一番高いからセシウムを優先的に測りましょうと、それにより様相がわかる
という考え方。
住民:ストロンチウムのほうが怖いんじゃないんですか。
野中:ストロンチウムは実際にベータ線を放出するが
住民:放出しなかったら大丈夫なんですか。
野中:今回代表核種としてセシウムが圧倒的に多いのでセシウムを測る事になった。
住民2:今、市は空間線量の何を測っているか。
住民3:先程、野中さんが全く汚染されていないものをもってくるという言い方をされてたが、もらった資料によると1キログラム当たり20BBq未満。もしくは市・県としては100Bq以下のものを受け入れると書いてある。ということは全くゼロではないということですよね。
野中:(うなずく)
住民3:ですよね。ということは全く綺麗で放射能で汚染されていないものがくるわけでな
く、数値で言ったら20かもしれないし10かもしれないし、90かもしれない汚染された
ものがくるわけです。そこはよろしいですか。先程、汚染されていないものがくると言葉で
言っていたので、まず汚染されてるかいないのかはっきり聞きたい。
野中:汚染されてるかされていないかという事で言えば、今回の原発事故で汚染された
かと言えば、事故の影響を受けているので汚染されています。
住民3:そうですよね。
野中:じゃあすいません、訂正、正式にいや正確に…。言いたかったのは今回の漁網は国の
8000Bq以下だから、明らかに通常の廃棄物扱いになる。
住民3:そこもよろしいですか。8000Bqと決まったのが今回の原発事故後。つまり国は80倍にしたわけだ。原発事故前は1キログラム当たり100Bqという数値を決めてた。今食品は100Bqまで大丈夫だと発表しているが、昔の基準で言ったら100Bqといったら低レベル放射性廃棄物といい、黄色いドラム缶にきちんと入れて管理しなければいけない濃度だ。それを今、国は食べてもいいと言っている。100Bq以下のものを受け入れると言ってるが、野中さんは雨坪最終処分場は最新の物でどんなものでも対応できると、土に吸着してと、いろいろ言っていました。漁網が汚染されているという事は、セシウムも入ってますよね。セシウム137は半減期は30年、完全になくなるのに300年といわれている。この処分場がなくなる(セシウム)まで300年管理できるかということ。じゃあ100Bq以下のものならいい、100Bqのものを1キロくるならまだいい、200トンくるといってる。2000万ベクレルのものがくるわけです。あの山にずっとあるわけです。住民としては汚染されたそんなものが、福島第一原発だって汚染水を漏れないようにビニールシート3枚張って絶対漏れないといって漏れた。大丈夫だといっても漏れるリスクがある。漏れるリスクのあるものに対し、納得することはできない。きちんと説明してください。
野中:おっしゃったように8000Bqは原子力規制法(←放射性物質汚染対処特措法)で
放射性廃棄物としない。セシウムについては100だというのも間違いない。ただ実際
に全国で埋められている原子炉由来の放射性物質もそうだが、通常でも我々が普段使ってい
るものにもいろいろと含まれている。自然界にも入っている。通常の廃棄物にも含まれてい
る。処分場で測れば必ず検出される。
住民3:もちろんそうです。
野中:100Bqが高いか低いかになった時に低い値だ。
住民3:でもその100Bqは、前だったら今でもそうだがIAEAでは1キログラム当たり
100Bqは、黄色いドラム缶にきちんと入れて厳重に管理しなければいけない。そういう
数値。それでも大丈夫だというのか。
野中:IAEAが言っている原子力廃棄物についてはいろんな核種が含まれている。そういっ
た核種に対応するためのガイドライン。今回に関してはセシウムについて8000Bq以下
で埋める事をIAEAに相談しているが、問題ないと評価を受けてる。漁網のように・今回の
ように福島ではなくそれよりも300キロも離れたところで代表核種としてセシウムしか検
出されないようなところの問題と、今おっしゃられてることをいっしょにされてしまうと。
住民3:いえいえ。今距離の事を言いましたけど、南足柄も同じように離れてるところです。でも2年前に足柄茶で570ベクレルという値が出た。そういうこともあり、ここも全く汚染されていないゼロという場所はない。同じような距離というが、放射能は距離じゃない。チェルノブイリから日本は8000キロ離れているがその時も大騒ぎした。ご存じですよね。いろんな核種もでたし。IAEAがOKと言ったとしても、1キロだったらまだ100Bqうーんと思うが200トンなんです。200トンは尋常ではない量だ。洋野町で漁網を測ってくるからこちらで測らなくてもいいと言っていた、では200トン全部を測ったのか。 200トンあるうちの一部をとって測ってもわからない。そこは汚染されてないかもしれないけど他はすごく高いかもしれない。住民としては不安に思う。そういう事は理解いただけるか。
野中:20Bq×200トンで400万ベクレルと私自身言ったし、掛け算して総量だせば
そうなる。ただ実際放射性物質を飲んだり食べたりではなく、埋め立ての場所からそれが影
響があるかないかの話。空間線量として飛んできたものをどう考えるか安全性を考える。
住民3:それがこれから30年300年と漏れないとは誰も保証できない。
…続きは後程書きます。