11月になると、気温がぐっと下がり、空気が乾燥してきます。
保育園や幼稚園では、子どもたちが元気に走り回る一方で、感染症が流行しやすい季節でもあります。
特にこの時期は、夏に多かったプール熱や手足口病が落ち着く一方で、風邪やインフルエンザなどの「冬の感染症」への警戒が必要です。
今回は、保育施設で11月に流行しやすい感染症と、その予防のポイントをわかりやすく解説します。
これから保育士を目指す方や、子どもに関わる仕事に興味のある方にとっても、感染症への理解はとても大切です。
11月に流行しやすい主な感染症
11月は、気温の低下や乾燥によりウイルスが空気中で長く生き延びやすくなるため、さまざまな感染症が流行します。
特に保育施設では、子ども同士の距離が近く、集団生活をしていることから感染が広がりやすい環境です。
ここでは、11月に多く見られる代表的な感染症を紹介します。
1.インフルエンザ
冬の感染症の代表格ともいえるインフルエンザ。例年、11月ごろから流行の兆しが見られ、12月〜2月にかけてピークを迎えます。
インフルエンザウイルスは飛沫感染や接触感染によって広がり、突然の高熱・頭痛・倦怠感などの症状が現れます。
保育園では、子どもが咳やくしゃみをすることで簡単にウイルスが拡散してしまうため、感染防止の意識がとても重要です。
また、潜伏期間中でも感染力があるため、発熱前から感染が広がることもあります。
予防ポイント
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ワクチン接種を早めに行う(10〜11月頃が理想)
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手洗い・うがいの習慣をつける
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室内の加湿を意識する
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具合の悪い子は無理せず休ませる
2.RSウイルス感染症
RSウイルスは、乳幼児を中心に流行する呼吸器感染症です。
秋から冬にかけて多く見られ、11月はまさに注意すべき時期です。
発熱や咳、鼻水といった症状があり、一見ただの風邪のように見えますが、特に生後6か月未満の乳児では重症化することがあります。
予防ポイント
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手洗い・消毒をこまめに行う
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共有おもちゃやドアノブの清掃を徹底する
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乳幼児の顔に直接触れる前に手指を清潔にする
保育現場では、RSウイルスの流行を早期に察知し、保護者と情報を共有することが大切です。
3.感染性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルス)
11月から急増するのが、ノロウイルスやロタウイルスなどによる感染性胃腸炎です。
嘔吐や下痢、発熱を伴い、特にノロウイルスは感染力が非常に強いことで知られています。
わずかなウイルス量でも感染し、園内で一人でも発症すると、あっという間に広がってしまうこともあります。
予防ポイント
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トイレ後やおむつ交換後の手洗いを徹底する
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嘔吐物の処理を正しい方法で行う(手袋・マスク着用、次亜塩素酸で消毒)
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食材の加熱を十分にする
保育士は、感染症の予防だけでなく、発症時の対応力も求められます。子どもの体調変化に気づく観察力が重要です。
4.溶連菌感染症
11月から春にかけて増える溶連菌感染症は、のどの痛みや発熱、発疹が特徴です。
抗菌薬による治療が必要なため、早期発見が大切です。
特に、園児が「のどが痛い」と訴えたときや、いちごのような舌(いちご舌)が見られた場合は、医療機関の受診を促すことが重要です。
予防ポイント
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共有タオルやコップの使用を避ける
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マスク着用を習慣化する
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咳エチケットを徹底する
保育現場で求められる「感染症への理解と対応力」
保育士は、子どもたちの体調変化をいち早く察知し、感染を広げないように行動することが求められます。
「子どもがいつもより元気がない」「顔色が悪い」「食欲がない」
――そうした小さな変化に気づけるのは、毎日子どもたちと関わっている保育士だからこそです。
また、感染症への正しい知識を持っていれば、保護者への説明や園内での対応もスムーズになります。
「ただの風邪だから大丈夫」ではなく、どの症状がどの感染症に関係しているのかを理解しておくことで、園全体の安全を守ることができます。
ヨコセン(横浜高等教育専門学校)では、こうした保育現場での感染症予防や健康管理についても実践的に学ぶことができます。
子どもの発達や保健、衛生、応急処置など、現場で必要となる知識を体系的に学び、日々の保育に活かせる力を身につけていきます。
保育士を目指すなら、感染症への意識も大切に
感染症は「防ぐこと」が最も大切です。
毎日の手洗いやうがい、清潔な環境づくりは、子どもの健康を守る第一歩。
そして、もし感染が発生してしまった場合でも、落ち着いて対応できるようになることが、保育士としての信頼につながります。
ヨコセンでは、保育現場で求められる専門知識だけでなく、「子どもを守るための判断力」や「チームで支える力」も育てています。
2年間の学びを通して、子ども一人ひとりの健康と笑顔を守れる先生を目指すことができます。
「子どもが好き」「安心して通える保育園をつくりたい」――そんな思いを持つ方にこそ、ヨコセンでの学びをおすすめします。
感染症の知識をはじめ、教育・保育の現場で役立つスキルを実践的に学びながら、確かな資格取得を目指せます。
まとめ
11月は、インフルエンザやRSウイルス、ノロウイルスなど、感染症が本格的に増え始める季節です。
保育士は、子どもたちの健康を第一に考え、日々の生活の中で予防と観察を大切にすることが求められます。
感染症への知識と対応力は、子どもを安心して預けられる保育の質にもつながります。
ヨコセンでは、そうした「子どもの命を守る学び」を大切に、未来の先生たちを育てています。
この秋、子どもたちの元気な笑顔を守るために、あなたも保育や教育の道を学んでみませんか?
横浜高等教育専門学校(ヨコセン)は、あなたの「先生になりたい」という夢を応援します。



