命を守る道具として知られているAED(自動体外式除細動器)。

 

 

最近では学校や駅、商業施設などで目にすることも増えました。

 

しかし、実際にどれほどの人がAEDの使い方を知っているでしょうか? 

 

2024年11月、そんなAEDの存在を子どもたちに身近に感じてもらうためのおもちゃ『トイこころ』が発売され、大きな話題となりました。

 

 

開発したのは、株式会社坂野電機工業所。

 

発売からわずか1週間で初回生産分1,000台が完売し、現在は再販を望む声が高まっています。

 

  子どもがAEDを学ぶ時代へ

 

AEDは心停止の際に心臓に電気ショックを与え、命を救うための医療機器です。

 

しかし、「使い方がわからない」「触ってはいけないものだと思っていた」という声も多く、まだまだ一般への普及・理解は十分とは言えません。

 

そんな中、「遊びながらAEDに親しめたら」という発想で誕生したのが

『トイこころ』です。

 

子どもたちが抵抗なく、自然に命を守る知識を身につけられるこのおもちゃは、教育現場でも大きな注目を集めています。

 

  『トイこころ』ってどんなおもちゃ?

 

『トイこころ』は、実際のAEDのような形状をした玩具で、子ども向けにわかりやすく設計されています。

 

 

音声ガイド付きで、操作手順を短くやさしい言葉で案内してくれるため、文字が読めない年齢の子でも安心して使うことができます。

 

本体には「おとな」「こども」の切り替えボタンがあり、実際のAEDにも搭載されている機能を再現。

 

また、電極パッドにはイラストが描かれており、「どこに貼ればいいのか」が視覚的に理解できるよう工夫されています。

 

このような細部にまでこだわった設計により、子どもたちはまるで本物のAEDを扱うかのような体験をしながら、命を救う流れを自然と身につけていくのです

 

  ヨコセン養護科の先生が紹介!

 

この『トイこころ』をいち早く授業に取り入れたのが、横浜高等教育専門学校の養護科の先生です。

 

ヨコセンの系列幼稚園で、子どもたちが『トイこころ』を使ってAED体験を行いました。

 

 

養護科の先生の実演を見た子どもたちは興味津々

 

操作の真似をしながら命の学びがしっかりと届いていることが実感されました。

 

  命の教育を担う、教員・保育士の役割

 

子どもたちにとって、命に向き合うことは非常に大切な学びです。

 

だからこそ、AEDを通じて「人を助けることができる」体験は、ただの遊び以上の意味を持ちます。

 

ヨコセンでは、保育士や養護教諭を目指す学生に対して、「命を守る教育」についても重視しています。

 

『トイこころ』のような教材を活用し、より実践的な授業を展開しています。

 

 

子どもにとって遊びは学びそのもの。

 

命を守る行動も、まずは「やってみる」「まねしてみる」ことから始まります。

 

だからこそ、教員養成の場でもこうした教材を取り入れ、未来の保育士・教員に広く知ってもらう意義は大きいのです。

 

  横浜高等教育専門学校について

 

横浜高等教育専門学校は、保育士・幼稚園教諭・養護教諭など、子どもに関わる専門職を目指す学生を育てる教育機関です。

 

「実践力」と「人間力」を重視し、座学だけでなく現場体験を大切にしています。

 

近年では、災害時対応、救命処置、障がい児保育、子どもの心のケアなど、より専門的な分野にも力を入れており、命を守る人材の育成にも注力しています。

 

今回取り上げた『トイこころ』のような教材は、まさにヨコセンが掲げる教育方針と親和性が高く、学生たちの学びをさらに豊かにするツールです。

 

 

 

  『トイこころ』はこれからの教育の一端を担う

 

再販が待たれる『トイこころ』。

 

子どもたちにとって「命を守ること」が身近なテーマになるためには、体験の機会を提供することが大切です。

 

保育士や養護教諭を目指す皆さん、そして教育に携わる全ての方へ。

 

『トイこころ』は、おもちゃでありながら、命の学びを支える教育ツールです。

 

今後、ますますこうした実践的教材のニーズは高まっていくでしょう。

 

 

ヨコセンでは、こうした最新の教材や現場体験を通じて、子どもの命と心に寄り添える人を育てています。

 

子どもたちの未来のために、今、私たち大人ができることを共に考えていきましょう。

 

 

  おわりに

 

命を守る知識や技術は、いざというときの大きな力になります。

 

『トイこころ』のような存在が、教育現場にもっと広がることを願ってやみません。

 

命の教育をもっと身近に、もっと深く。ヨコセンは、そんな未来を目指してこれからも歩み続けます。

 

 

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