TODAY'S
 
ケンブリッジスタイル

 

インドのニューデリーの大使館で、当時の大使夫人と言葉を交わす機会が昔ありました。

当時私は30代、大使夫人はおよそ50代。

 

航空会社勤務後、結婚、出産、そして海外赴任。子育ては楽しかったけれど、海外赴任や引っ越しで自分の仕事のキャリアは中断されていました。キャリアアップの講座に通ったり、短期社員を務めたり、また、専業主婦に専念したりしていろいろと模索していました。海外赴任は楽しく、インドのITスクールで学んだり、インドのディープな世界を探索する旅のグループに入って旅行したり、また、日本人会のブリッジクラブでカードプレーしたりと色々なことを体験しました。



 

しかし、海外赴任の悩みはそういったつながりが、ある期間で終わってしまうこと。

私はデリーネットワークという外国人夫人会にも入会して、世界中の婦人たちとネットワークを作り、楽しんでいました。

 

そして、あるパーティーでお会いした日本人大使夫人に尋ねました。

「仕事をしたり、新しいことを学んだり、また、テニスやブリッジゲームで楽しんだり、子育てしたりしていますが、人生が一貫していません。このままでいいのでしょうか、これから何を目的に自分を高めていけばいいのでしょうか。」

 

大使夫人はゆっくりと笑みを浮かべて答えました。

 

「数年たてば、全部が実を結んでつながるから心配しなくていいのよ」と大先輩のお言葉。





その時はふーんとなんだかよくわからず、納得したようなしないような、そして年月が流れました。

 

そして最近、本当にこの言葉が身をもってわかるようになったのです。

 

私の、海外駐在体験、子育て、会社員での仕事。

そういった自分の好きなことを続けてきた結果、子供はバイリンガルとなり、色々な価値観を持ち、そして私は世界中からの留学生を受け入れ、小さいながらも社会貢献に携わっている気持ちがしてとても充実しています。

 

自分の子供を育てるのが精いっぱいでホストファミリーになるとは夢にも描いていませんでした。

しかし、海外生活の経験や価値観がホストファミリー受け入れに役立ち、また留学生たちから、色んな新しい世界を学んでいます。




 

住んでいたカナダでは、フォスターケアといって、子供たちを一定期間受け入れるファミリーが周りに身近にいました。血がつながっていなくても家族です。

 

日本もこういった形が広まっていくといいと思いますし、ご主人が亡くなってしまったり、お子様がいない夫婦、一人暮らしの高齢者が留学生を受け入れて楽しく暮らせたらと理想が膨らみます。


現にカナダでは、引退した夫婦や、一人暮らしのおばあ様が元気に、日本やアジアからの学生をホームステイさせていました。お互いにとっていいですね。

 

まずは第一歩のホストファミリーから始めてみては。英語を学ぶことは異文化を学ぶこと。