まだできない事 | 生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

32歳で自分の腎臓癌が見つかり、手術も成功してホッとする間もなく
今度は最愛のダンナさんにスキルス胃癌が!!
2年1ヶ月の闘病を終え、ダンナさんは旅立ちました。
ダンナさんとの想い出と1人娘との生活について書いてます。

のどかンちはマンション住まいなのですが。


玄関開けて直線状にリビングのソファがあります。


いつもそこにのどかは座っていて、

ダンナっちが仕事から帰ってくると

ソファから「お帰り~」と声をかけていました。


大抵は終電ギリギリで帰ってくるダンナっち。


時にはソファでうたた寝をしているのどかに

帰宅したダンナっちが毛布をかけてくれることもありました。


我が家のわんこ達がダンナっちが帰宅すると吠えるので

「シー!!陽子ちゃんが起きちゃうだろ」

なんてわんこを抱きかかえたり。


それで私が目を覚ますと

「ゴメン、起こしちゃった?」なんて

申し訳なさそうな顔をして。


そんなやりとりがあった我が家のソファ。


ダンナっちが亡くなって帰ってきた時、

自宅リビングにお布団を敷いて寝かせた関係で、

ソファの位置を動かしました。


あれから2週間。


もうダンナっちはお骨になって帰ってきてるし、

自宅に訪問してくださるお客様も落ち着いてきたので、

本来ならソファの位置を戻しても良いのですが。


どうしても戻すことができない・・・。


今まで通りの位置だと

いつも通りに座るのが辛くて・・・。


まだ感覚としては単身赴任をしているような、

仕事が忙しくてなかなか帰ってこれないような、

そんな感覚なので。


いつものソファの位置に戻し、

そこに座ってしまったら、

ダンナっちが帰ってくるんじゃないかと思えて。


辛くなりそう。


だから不便だけど、

ソファの位置を戻すことができません。


このソファ、5年使っているけど

ペット達が引っかいたりするので、

もうボロボロ。


これを機に、新しいソファと交換しようかと

考えています。


子どもの成長を考えて、

3人掛けの大きめのソファを買ったあの日、

3人そろって映画を観ようねと言ったあの日、

結局それが叶う日はありませんでした。


次のソファではどんな想い出が作れるかな?


思いっきり楽しい想い出を作りたいな。