ダンナっちの想い | 生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

生存率5%にかけた夫婦の闘病記(二人三脚で病に打ち勝つぞ!)

32歳で自分の腎臓癌が見つかり、手術も成功してホッとする間もなく
今度は最愛のダンナさんにスキルス胃癌が!!
2年1ヶ月の闘病を終え、ダンナさんは旅立ちました。
ダンナさんとの想い出と1人娘との生活について書いてます。

昨日はダンナっちの職場へ、

挨拶に行ってきました。


ダンナっちの職場に行く前に市役所で

手続き関係をしたのですが、

戸籍取るだけで、まぁ時間がかかるかかる。


1時間近くかかる、

危うく5000円近く余計に払うハメになりそうになったり。


ちょっとトラブルがありました。


ダンナっちの職場へは、

持ち帰りの荷物もあるだろうと、

車で行ったのですが。


横浜のみなとみらい方面にある職場だったので、

やはり渋滞にはまりました。


少し遅れて到着。


生前のダンナっちから、

何かあって車で来る場合は、

お客様駐車場は絶対使っちゃダメ!

ココを使いなさい、と言われていた駐車場があったため、

そんなに迷わずにすみました。


いわゆる総務に着いて、

様々な手続き関係の書類をいっぱい書き。


やはり退職理由に「死亡」「胃癌のため」等書かなければいけなくて、

ちょっときつかったのですが。


でも1番きつかったのは、

ダンナっちのロッカーの片付けと

使っていた制服の片付けでした。


あぁ、この制服、何度も洗ったな~とか

この制服着て頑張っていたんだな~とか。


そして仕事用の帽子に1本だけ

ダンナっちの髪の毛が付着しているのを見たとき、

ガマンしきれず泣いてしまいました。


あんなに仕事が大好きで、

自分の仕事に誇りを持っていた人なのに・・・。


もうこの仕事をさせてあげる事ができないんだ・・・。


そう想うと悲しくなりました。



その後、お忙しいのに支店長さんが待っていてくださったので

ご挨拶をさせtいただきました。


こちらを気遣っての言葉だったろうけど、

「わが社にとっても、これだけの人材をなくすのは痛手です」

なんて言ってもらえて、嬉しかったです。


今頃ダンナっち、誇らしげな顔をしていそうです。


それから所属していた課にも行き、

ご挨拶をしてきました。


みなさんお仕事中だったのに、

手を止め声をかけてくださいました。


直属の上司で、ダンナっちをすごく可愛がってくださった方は

「何でもいいから、困ったら連絡して」

なんて言ってくださって。


こんなにも優しくしてもらえ、かわいがっていただけて、

だからダンナっちは最期まで「仕事をしたい」

と言っていたんだな~とわかりました。


そしてダンナっちの想いがわかった事がもう1つ。


ダンナっちの職場は、小泉政権時代に色々あって

民営化された元公務員です。


おかげさまで労働組合や共済が強く、

自分が申し込めば、職場の互助会なども入れたらしく。


昨日手続きをしていて、

いくつか入っていてくれた事がわかりました。


そんな大きな掛け金ではなかったけど、

埋葬費に公的補助以外にも手当てが出たり、

お見舞金みたいに少しは出たり。


ダンナっち、何も考えていなさそうで、

じつは家族の後の事を考えていてくれたんだとわかり、

ダンナっちの想いを感じました。


自分亡き後も、家族を少しでも護れるように・・・

と考えていたんだとわかりました。


ダンナっち、ありがとう。


給料明細を見せてもらって

「何でこんなに引かれるもの多いの~!」

なんて言っていてゴメンよ~。


生きている時だけでなく、

この世を旅立ってからも、

ダンナっちの愛情、家族への想いを感じられて、

本当に嬉しいし、大事にしてもらっていたんだとわかりました。


お金が全てではないけど、

自分亡き後、すぐに家族が困るような状態にならないように

色々考えていてくれたんだね。


やっぱりあなたは一家の大黒柱であり、

頼れるダンナ様、頼れるパパですね。


職場に行くのは辛いことだったけど、

ダンナっちの想いを知る事ができて

本当に良かったです。