お疲れ様です。

  金融連合の話の続き。

 ロンドン地金協会(LBMA)が1日二回発表している「London Gold Fixing」が指標価格と

 して重視されている。

 「London Gold Fixing」は1671年から発表が行われており、かつてはロスチャイルドの黄金の間で各行が注文を出し合い、需給のバランスが取れる金価格を指標として発表していた。現在は、金の場合だとSociete Generale、Scotiabank、HSBC、Deutsche Bank、Barclaysの5行が値決めの参加資格を有しており、それぞれ金価格形成に極めて強い影響力を有している。

僅か5行によって「London Gold Fixing」が決定されているのも事実であり、ドイツ銀行の金値決め業務からの撤退報道は、様々な観測を呼び起こしている。

12年12月には、この件でついに逮捕者が出た。LIBORの不正操作に関わったとの疑惑を持たれている人物が、日本のメガバンクの子会社に勤務していたこともあり、日本の金融機関も巻き込まれている。

LIBOR (London Inter-Bank Offered Rate) というのは、ロンドン市場において大手金融機関が取引する時の金利のうちの貸し手側(Offer)が提示する金利のことです。具体的には、複数の金融機関(リファレンスバンク)から報告されたロンドン時間の午前11時時点のレートを英国銀行協会(BBA)が集計し、毎営業日発表しています。
 たとえば、期間が3ヶ月の円金利は「3ヶ月物円LIBOR」といいます。現在の円LIBORのレファレンスバンクは以下の13行で、上の3つと下の3つを外した真ん中の7行のレートを平均して、LIBORが決まるわけです。

Bank of Tokyo-Mitsubishi UFJ Ltd
Barclays Bank plc
Credit Agricole CIB
Deutsche Bank AG
HSBC
JP Morgan Chase
Lloyds Banking Group
Mizuho Corporate Bank
Societe Generale
Sumitomo Mitsui Banking Corporation
The Norinchukin Bank
The Royal Bank of Scotland Group
UBS AG

TIBORは東京時間の午前11時時点のレートを全国銀行協会(JBA)が集計して毎営業日公表しています。現時点でのTIBORのレファレンスバンクは以下の15行で、上下2行ずつを外した真ん中の11行のレートを平均して、TIBORが決まるわけです。

みずほ銀行
三菱東京UFJ銀行
三井住友銀行
りそな銀行
みずほコーポレート銀行
横浜銀行
三菱UFJ信託銀行
みずほ信託銀行
三井住友信託銀行
JPモルガン・チェース・バンク・ナショナル・アソシエーション
ドイツ銀行
ビー・エヌ・ピー・パリバ銀行
信金中央金庫
商工組合中央金庫
農林中央金庫

金先のほうが単純です。金先というのは、先物の一種です。有名な先物として日経平均先物がありますが、この日経平均先物には各年ごとに3月限、6月限、9月限、12月限の4つの先物があります。これと同様に、金先にも3月限、6月限、9月限、12月限の4つの先物があります。そして、日経平均先物は、たとえば、3月「第2金曜日」がSQといって、この日の寄付き値段で決済されますが、金先は3月「第3水曜日」をIMM Dateといって、この2営業日前のLIBORを使って、IMM Dateに決済(実際の現金の授受)されます。

株式の売買では、実際の株券と現金の交換をする決済日は、取引をした日から3営業日後で、第2金曜日のSQの日に、日経平均のバスケットを取引してちょうど現金が必要になったり入ったりするのは、3営業日後の第3水曜日なので、こうした株式市場に合わせるために、IMM Dateはちょうど第3水曜日になっていて、さらに、この程度の期間のお金の貸し借りで、実際に現金が授受される決済日は、通常は取引をした日の2日後になるので、IMM Dateで使う金利は、その2営業日前になっているんですね。

ユーロドル先物がどんなものなのか説明しましょう。ちなみに「ユーロ」というのは、「ロンドン市場で取引されている」という意味があり、通貨のユーロとは関係ありません。
 6月現在、ロンドン市場で取引されている3ヶ月物ドル金利が0.1%だとしましょう。市場では利上げを全く織り込んでいませんが、8月のFOMCで利上げをするかもしれないという極秘情報を持っており、3ヶ月物ドルLIBORが0.5%になると思えば、取引所で取引されている9月限ユーロドル先物を99.90(=100-0.1)で売って、実際に利上げをすれば、9月限ユーロドル先物は99.50まで下落するので、0.40(=99.90-99.50)分が利益となるのです。
 ユーロドル先物1枚のティック・バリュー(0.01%上下した時の価値の変化)は25ドルなので、99.90で1000枚売って、99.50で1000枚買い戻した場合の収益は1万ドル(ドル円100円換算で1億円)になります。

金先というのは、3月、6月、9月、12月の金利を決定する日のLIBORを当てる、単純な金融商品ですね。
 さて、そうすると、たとえば満期1年の金利スワップというのは、4つの金先を同時に取引しているとも考えられますね。
 満期1年、ドル建て3ヶ月物LIBORの金利スワップは、変動金利を固定金利に変換するための金融商品ですが、LIBORの受け手と払い手で、次の図のように3ヶ月毎、計4回、LIBOR金利と、最初に決められた固定金利(スワップ価格)が、交換(スワップ)されます。

3月第3水曜日スタートの満期1年、ドル建て3ヶ月物LIBORの金利スワップは、3月限、6月限、9月限、12月限の4つの金先が合わさったものと同じなのです。
 つまり、金先も金利スワップも将来の金利を当てて儲けるための金融商品なのです。金先と金利スワップの大きな違いは、金先が流動性を高めるために3月、6月、9月、12月スタートの3ヶ月物金利だけに決まっているのに対して、金利スワップはハンドメイドでスタートの日付及びLIBORの期間を双方の合意で好きなように決められる点です。

その通りです。LIBOR不正操作で儲けるためには、LIBORを大きな幅で動かして値幅で稼ぐか、取引サイズを大きくしないと、不正操作をするトレーダーには旨みがありません。

1.インターナル・リクエストとよばれる同金融機関内の不正操作依頼
2.エクスターナル・リクエストとよばれる対外金融機関への不正操作依頼
3.ブローカー・リクエストとよばれる対マネーブローカーに対する不正操作依頼

トレーダーが、自分のポジションに有利になるように、同金融機関内の円LIBORをBBAに報告する人に不正操作を依頼するというのは簡単に想像できます。しかし、今回、円LIBOR不正操作事件が世界的な問題となったのは、他の金融機関のトレーダーと共謀してLIBORを不正操作したこと、そして、賄賂を使ったマネーブローカーへのLIBOR不正操作依頼にあると思われます。
 このマネーブローカーへの不正操作依頼は、業界外の人には非常にわかりづらいものであり、悪質です。だからこそ、首謀者のひとりのトレーダーとLIBOR不正操作をほう助した2人のマネーブローカーの計3人が逮捕されたのです。

一部のトレーダーとブローカーを使って、自分のポジションに有利なLIBOR水準へと誘導するのです。結果として、このトレーダーの思惑通りに、これらの銀行がLIBORを報告すれば、ブローカーを接待したり、ブローカーに数百万円から数千万円のキックバックを手渡すと約束している電子メールが、司法当局の捜査で出てきているのです。
今回の円LIBOR不正操作事件の首謀者トムは、東京時間の夕方、つまり、ロンドン時間の早朝になると活発に取引を開始していました。その後で、自分が構築したポジションで収益が出るように、同じ銀行内でLIBOR金利を報告する担当者に不正操作を依頼し、他の銀行のトレーダーにも不正操作を依頼し、ロンドンのブローカーに不正操作を頼んでいたわけです。

円LIBORのリファレンスバンク13行のうち、5~6行の銀行が提示する円LIBORを、自分のポジションに有利になるように動かしていたのです。本来であれば、操作がむずかしいと思われるこのLIBORの決定方式が攻略されたのです! これにより、彼は、金利予想ゲームに参加することなく、リスクを冒すことなく、安定的な収益をあげることのできる最高のビジネスモデルを構築し、毎年、億単位のボーナスをもらい続けたわけです。

1、2ベーシスぐらい抜いていたということですよね

1ベーシス・ポイント=0.01%

オーストラリアにはBBSW、NZにはNKBMという基準金利が存在していて、世界標準ではこちらが使われていますから、これらの通貨は逆にLIBORは廃止しても何の問題もないんです。

(トレーダーに禁錮14年 LIBOR不正操作事件 )

スイスの大手銀行UBSや米シティグループの東京法人でトレーダーとして活躍し、多額の収益を上げていた。

手口は、簡単に言えば、自分が短期金利のロングポジションを作っている間は、円LIBORを高めに誘導(値段は下がります)しておいて、ポジションを作った後は、金利を低下させる、つまり、低めに誘導していたようです。


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 この件はここまで、

 こんな事実を数年研究しています。

 MFグローバルの破綻・リーマンの破綻・・・そしてドイツ銀行の破綻疑惑。

 この3社が・ランドの爆下げ問題やスイス爆下げ問題をおこしています。

 昔みたいに為替が動かなくなったのは、悪の2社が破綻した影響。


 それでは、参考に。