先週の日曜日、岐阜公園のほど近くに佇む料亭、後楽荘にて、岐阜青年会議所の趣味の会によるお茶会が催されました。
後楽荘は、単なる料亭という枠を超え、長きにわたり岐阜の歴史と文化を育んできた特別な場所です。
手入れの行き届いた庭園は、四季折々の自然美を凝縮し、一歩足を踏み入れるごとに心が安らぎます。
そして、その中に点在する茶室は、静寂と洗練された美意識が息づく空間。
茶道という日本の伝統文化を深く味わうための舞台として、格別な雰囲気を醸し出しています。
お茶会では、毎回、その会ごとのテーマにあった貴重な茶道具や巻物が披露されます。 お手前を披露するのは岐阜青年会議所OBや現役メンバー。
さらに今回は、明治時代の岐阜の長者番付が公開されました。
十六銀行が作成したものです。
そこには、後楽荘のオーナーである矢野氏が、なんと関脇として名を連ねています。また、岐阜の由緒ある名家である岡本家や篠田家の方々も記載されています。
ちなみに、篠田家については、私の直系の尊属ではないようですが、歴史の繋がりを感じずにはいられません。
この日、私たちは濃茶と薄茶の両方をいただきました。
私は薄茶のお手前を担当させていただき、慣れないながらも裏千家の作法に心を込めて臨みました。
伝統文化に触れ、共に過ごす時間は、私たちにとって貴重な経験となりました。