昨日、日本にいる沢山の友人や知人から
カナダの状況はどうか？と連絡がありました
何故昨日だったのか、日本でカナダに関する報道があったのか、わかりませんが
遠く離れていても、気に留めてもらえるのは嬉しいものです
おかげさまで、時折お散歩を楽しみながら、元気にしています
さて
わたしは、内輪で意見を述べることには積極的ですが
自分が経験したことのない事、あるいは自分の知識が十分で無い事に対して、公の場で発言することを避けてきました
何故ならば、その事に関して十分な経験や知識がある人に、悲しさや不快感を
ない人に対しては、余計な不安や憤りを感じさせてしまう事になる可能性が高いからです
この考えは今も変わらないのですが
わたしは今、そのポリシーを覆しても良いと感じるほど、大きな不安を抱えており
今日は近況報告も兼ね、新型コロナウイルスについて、わたしなりに触れさせてください
カナダ全土では現在、感染者数は5,600人程度
わたしの住んでいる州では、900人程度です
外出自粛令は出ていますが、イタリアやスペインのような外出禁止令は出されていません
しかしながら、政府が会社や学校に対しオンラインワークへの切り替えを命じた事
飲食店や商店の営業時間が短縮または休業になった事も相まって
わたしを含め多くの人達が、既に2週間、ほどんど家から出ることなく過ごしてます
唯一の外出といえば、生活用品の買い出しと、運動不足解消のためのウォーキングやランニングですが
スーパーマーケットや薬局では店内に入れる人数を制限しており、外に出来ている列では、ひとりひとりの間隔が2m以上開いています
ウォーキングなどでお互いがすれ違う時も、お互いに笑顔を向けつつも、どちらともなく間隔を離す努力をしており
最初はその意識の高さに驚きました
正直なところ、カナダ政府が動き出した直後は
対策を打つのが少し早すぎるのではないか、過剰ではないかと感じていました
目に見える数字がまだ小さかった事
行動を極端に制限された事に対するストレスが、この感情を生んでいたと思います
しかし、未だに感染爆発が起きていない所以は
早期の呼びかけと、国民が危機感を持ってそれを受け止め、行動できたことにあるのではないかと
深刻な世界の状況を目の当たりにして、実感しています
そんなカナダの新聞で、数日前、日本の様子を目にしました
お花見で混み合う目黒川、賑わう小さな居酒屋
未だ行われているいくつかのイベント
じわりと嫌な汗が滲んだ感覚を覚えています
そしてここ数日耳にするのです
「今の日本の状況は、イタリアの序章とよく似ている」と
したい事、出来る事、やるべき事は何か
大切なのは、これを考え、重ね合わせることだと思うのです
何をしたって変わらないと思っている皆さん
石鹸を使って20秒以上手洗いをする、人との距離を2m以上あける、大勢で密集しない、換気を行う
どれも簡単でシンプルなことですが、効果が認められています
大切な人の命を守るには、お手軽すぎる方法だと思いませんか
様々な自粛に疲弊してしまった皆さん
今自粛しないと、疲弊では済まない感情に苛まれることになりかねません
事態が収束すれば、生きていれば
また何度でも楽しみや幸せを噛み締める事が出来ます
禁止令じゃなくてあくまで要請だよね？と思っている皆さん
要請が、今の日本で出来る最大限の注意喚起だそうです
他諸国のように、強制的な働きかけができないこの法律下で
私たち日本人だからこそ残せる功績があると思いませんか
そして、自分は関係ないと思っている皆さん
あなた自身が大切な人の感染源となり、その人が命を落としてしまった時
本当に後悔せずにいられますか？
感染爆発が起きてしまったら、すぐに止めることは出来ません
何千、何万もの人が命を落とす可能性があること
わたしたちは既に知っていますよね
外に出られないこと、友人と会えないこと
娯楽を消し去られてしまうことが
耐えがたいストレスを生むこと、わかります
わたしも同じです
それでも、大切なのは命
特に、自分の大切な人の命だと思いませんか
わたしは今日本にいる家族、友人、仲間、そして今このブログを読んでくださっているあなた、ファンの皆さんが
心底心配です
どうか徹底して外出を避け
この苦しい時期を乗り越えてください
忍耐強く、慮る心を持つ日本人だからこそ
食い止められると信じています
横井玲