先日、ツイッター上で「『毎日新聞』東京本社版夕刊が『4版』のみになった」と投稿がありました。
「4版」と言うと夕刊の最終版であり、通常は東京都23区内、川崎市・横浜市の一部でのみ配達される紙面で、13時15分締切になっています。(締切時刻は新聞に記載の株価を参照)
先週末の「文学フリマ東京」で上京した際に都内で夕刊を買えないかと思っていましたが生憎23日は土曜日ではありますが勤労感謝の日で夕刊は休刊となっていました。
しかし昨晩25日の夕方に静岡県沼津市のJR沼津駅構内ベルマート(売店)で入手した紙面を見ますと、「毎日新聞」夕刊は確かに「4版」になっていました。
写真撮りをしましたので、画像を上げて他の在京全国紙を含め紹介します。
「朝日新聞」3版
ブログの仕様で画面が上下反転してしまいました。印刷所の記号で判断すると、神奈川県座間市で印刷しています。
株価欄です。
以前は東証1部・2部など全て載っていましたが、現在は新聞で株価を参照する人などほぼ皆無でもありますので、参考程度に「日経平均」を構成する225銘柄のみを掲載しています。「25日11:00現在」とあります。
「毎日新聞」4版
「4版」ですと最終版のイメージですが、静岡県沼津市ですので締切時刻を大幅に繰り上げたのでしょう。印刷所記号がないので推測ですが、神奈川県海老名市で印刷しているようです。
株価欄です。
こちらも「日経平均」を構成する東証1部上場の内で225銘柄のみの掲載で、「25日11時現在」になっています。
「読売新聞」3版
印刷所の記号で判断すると、横浜市瀬谷区で印刷しています。
株価欄です。
こちらは東証1部と2部の銘柄全てが載っていますが、何れも「25日・11時値」です。
「日本経済新聞」3版
こちらは静岡市駿河区にある県紙「静岡新聞」の印刷所で委託印刷しています。他紙に比べ若干締切が遅い紙面が届きます。
株価欄です。
さすが「経済新聞」だけあり東証1部・2部・名証・ジャスダックなど各銘柄の前場終値が載っています。
前場ですので、11時30分の午前の取引終了時点での株価です。
以上を見ると「毎日新聞」東京本社では夕刊での紙面差替えは行わず「4版」のみの1版態勢で発行するようです。
2011年頃までは在京全国紙夕刊は締切が3回に分かれていました。
2版…静岡・山梨・北関東向け(10時半~11時締切)
3版…首都圏近郊向け(正午~12時半締切)
4版…東京23区・(一部を除く)多摩地域・川崎市南部・横浜市北部向け(13時15分締切)
2011年頃より東日本大震災の影響や夕刊購読者の減少、輸送手段の向上により締切が2回になりました。
3版…4版地域以外全て(11時半~正午締切)
4版…東京23区・(一部を除く)多摩地域・川崎市南部・横浜市北部向け(13時15分締切)
時代の変化により、これも崩れるようになりました。
全国紙ではもはや「惰性」で朝夕刊セット制を維持しているように見えます。体力がある内に抜本的な発想の転換が必要でしょう。