3月例会『七人の墓友』の時に、織り込まれていた割引チラシを活用して
新国立劇場小劇場へ『これはあなたのもの』を拝見してきました
地人会新社といえば、横浜では2014年7月に『日本の面影』が例会として上演されましたね。
懐かしい~!
現ウクライナでユダヤ系ポーランド人として生まれたノーベル化学賞受賞者の
ロアルド・ホフマン氏ご自身の自伝的戯曲で、母とウクライナ人の家の屋根裏で過ごした
幼少期の記憶を回想しながら、失われていた過去を甦らせていくお話でした。
きっと人は、本当に知られたくないことは、言わないもんですよね。
でも、察することはできるかも…
わたしたちは、その会話、言葉の繋ぎ目から、話す相手のまなざしから
何か浮かび上がるものを受け止めて気遣いあって生きていくもの…かと思うのです。
静かな台詞の中から、流れ出る感情のやるせなさに胸を打たれ
胸をぎゅっと引っ張られる痛みを感じながら、家族の幸せを祈っていました。
いい芝居、いい舞台でした。