二日連続で横浜港をお散歩。
今日は横浜市営地下鉄ブルーラインを関内駅で下りて馬車道経由で大さん橋まで歩いてみました。
「馬車道」という名前の由来は馬車がよく通った道だから。
まんまかよ
幕末に横浜が海外交易の場として開港したとき、港から外国人居留地までを結ぶ道路が整備され、外国人を乗せた馬車が行き来するようになりました。
それが「馬車道」と呼ばれるようになった由来とか。
三島由紀夫の「春の雪」という小説の中に、東京の侯爵夫人が横浜で馬車に乗ると平民の子供達が「羅紗緬、羅紗緬」と言いながら追ってきた、という描写があったように思います。
「羅紗緬(らしゃめん)」とは外国人男性を相手にしていた遊女のこと。
当時まだ珍しかった洋装の婦人を、貧民の子供達がやっかみ半分にそう呼んだのでしょう。
在りし日の横浜の雰囲気が忍ばれます。
ちなみに「馬車道」は登記上の地名ではありませんが、みなとみらい線には「馬車道」という駅があり、横浜市役所の最寄り駅になっています。
現在の馬車道。
車道がせまく車の通行量も少ないため、ほとんどの交差点には信号がありません。
馬車道周辺には横浜の歴史的建造物がいくつもあります。
これは神奈川県立歴史博物館。
旧・横浜正金銀行本店です。
馬車道から海岸通りへ。
こちらは日本郵船株式会社横浜支店です。
横浜税関本関。
横浜税関本関を違う角度から。
ドーム型の塔は「クイーンの塔」と呼ばれます。
ちなみに、こちらは「キングの塔」こと神奈川県庁本庁舎。
「ジャックの塔」こと横浜市開港記念会館は現在補修工事中。
しばらくのあいだ横浜三塔を全て見ることはできません。
ちなみに去年はキングの塔を補修しました。
残るクイーンの塔は2018年に化粧直しを終えているので、「ジャックの塔」の工事が終われば、三塔の工事はとうぶんないと思われます。
山下臨港線プロムナードの下までやってまいりました。
時刻は午前11時。
この時期のお昼前後はガード下が日影になるので、あまり面白い写真になりません。
日差しが入れば、こういう写真が撮れます。
本日の横浜港大さん橋。
暑いです。気温はすでに30度を大きく超えています。
横浜らしい光景。
実は今日も風が非常に強く、桜木町の横浜エアキャビンは二日連続の運行停止。
コスモクロックという大観覧車も止まっているようでした。
とりあえず大さん橋に行ってみましょう。
左のスロープを上がると通称「くじらのせなか」という屋上広場に出ます。
右下の日影になっている場所は旅客船の入出港ターミナルの出入口。
ターミナル内はこんな感じ。
超広角レンズで大げさな形に撮れていますが、ユニークなデザインの屋内空間となっています。
ターミナル内から停泊中の飛鳥IIや、対岸の赤レンガ倉庫を見ることができます。
屋上広場とターミナルはスロープでつながっています。
大さん橋の沖側にある大ホール。
イベントスペースとして利用可能。
今日は「YOKOHAMA MUSIC STYLE」という音楽イベントを開催中でした。
日曜日なのに屋上広場はほぼ無人。
この暑さと強風では、さすがに気持ちよくは過ごせません。
とっとと退散することにします。
おしまい
本日もご覧いただきありがとうございました。