今晩わ、横ベイです。昨日、青森県産清酒が国税庁の地理的表示(GI)に指定されたというニュースが飛び込んできました。清酒としては19件目。この夏にも、「GI青森」ラベルのついた日本酒が、酒棚に並ぶやもしれません。
実はわたくし、青森県には行ったことがありません。しかしながら、純米酒の代名詞ともいえる「田酒」には長年親しんできましたし、このところは「豊盃」が夕食の友となっています。
ところでこの「豊盃」の銘は、酒米の「豊盃米」に由来するとのこと。「豊盃米」は、「津軽ホーハイ節」に語源があるようです。
その「ホーハイ」なのですが、民謡の中では囃子言葉として使用されており、意味は不明とされています。しかし、沖縄にも同様の発音が残っているようで、方言周圏論を考慮すると、感じられるのは縄文の響き―――なにやら、精霊を呼び出す掛け声にも聞こえてきます。
事実、沖縄では死霊や火災を除けるために使われているそうで、一説には「ホーミ(女陰)ハイン(露出する)」を意味するとか。そういえば、ホーハイ節の出だしは「婆の腰 ホーハイ ホーハイ ホーハイ」でありましたな。。。
ということで今日は、青森の世界文化遺産「亀ヶ岡遺跡」からの縄文土器に見立てた急須に酒を入れてみました。
そうそう、飲ませ過ぎた時の友人の顔は、そこで出土した遮光器土偶にクリソツです、ホーハイ ホーハイ!!!
豊盃 純米吟醸 豊盃米
三浦酒造株式会社(青森県弘前市)
【 種 類 】純米吟醸酒
【 原料米 】豊盃米
【精米歩合】55%
【使用酵母】ー
【アルコール度 】15度
【日本酒度】ー
「豊盃米」は、1976年に青森県農業試験場が開発したもので、全国で唯一、契約栽培したものを使っているのが三浦酒造である。この「純米吟醸 豊盃米」は、「豊盃」のスタンダード。「豊盃」シリーズは全国的な人気を持つが、日本酒好きなら、この一本は外せない。