こんにちは。横浜関内婚活結婚相談所リベラルアーツの伊櫻です。
リベラルアーツは、結婚のお相手選びの絶対的基準は、人間性と人柄、一言で言えば、その人の人格力であるとし、婚活に励む方は、人格力を高める生き方改革、未来を拓く自分磨きが大切であると訴えています。
それでは、何を基準、物差しとして、婚活と人生を闘うべきでしょうか。ロシアの文豪、レフ・トルストイから教えを乞うのも、良いでしょうか。
ロシアの文豪、トルストイの恋愛小説「アンナ・カレーニナ」は、不倫に走る人妻の運命を描いています。小説の題字には、復讐は我にあり、我これを与えん、と記されていますが、仏教的表現では、自業自得というところでしょうか。
アンナは、無味乾燥な役人である、夫のカレーニンと、幼い息子を捨てて、思いを寄せる、ヴロンスキー伯爵の子供を懐妊して、外国に逃れます。帰国してからは、夫と離婚しようとしますが、失敗を重ねて屈辱を味わい、社交界からは排斥されます。
頼りのヴロンスキー伯爵は、アンナを愛してはいるものの、その衝動的な行動を持て余したため、アンナは絶望から、鉄道自殺を遂げて、その結末を迎えます。
主人公のアンナは、神の掟や、人間社会の在り方に、全く興味はなく、その美貌と肉体的魅力、狂える恋と利己的な情熱は、家族、恋人、自分までも、破滅させています。
この物語の主題は、神の掟、道徳律に背いた、身勝手な恋の行方です。神の掟と自己犠牲に生きる、青年地主のレーヴィンが、その恋を成就することが、同時に描かれていますが、アンナは、当時のロシア貴族の代表格で、告発される立場にいました。
神の掟に従う者こそが、その恋を成就するという、トルストイの恋愛哲学は、長編小説「戦争と平和」でも、タチアーナの恋愛遍歴で、その姿を現わします。
主人公の一人である貴族の娘、タチアーナは、軽佻浮薄な男と、熱に浮かされた駆け落ちに失敗し、その後の舞踏会デビューでは、壁の染みを助けてくれた、青年将校のアンドレイに憧れ、報われることのない、片思いに陥ります。
しかし、アンドレイは、ロシアに攻め入った、ナポレオン軍との闘いで負傷、人生に迷いながら、死んでしまいます。タチアーナは、遠回りした末に、神の掟と生き甲斐を探し求めた、主人公のピエールと結ばれ、結婚生活での幸せを掴みます。
トルストイは、自らの信仰を確立する渦中で、抑え難い情欲や身内の不倫の他、財産目当ての結婚など、貴族社会で蔓延する、暴力や虚偽などに苦しみ、最後はロシア正教会の腐敗と、堕落振りを追求して、破門されてもいます。
因みに、トルストイの短編小説、「クロイツェル・ソナタ」では、もはや恋愛小説とは言い難い程、愛欲に支配された、中年貴族の堕落振りを、容赦なく暴露しています。
さて、トルストイの恋愛哲学の真骨頂は、貴族社会の堕落に、その身を沈めていた、ネフリュードフ公爵が、蘇生する物語である「復活」でしょうか。
ネフリュードフは、陪審人を務める法廷で、かつて自分が誘惑した、カチューシャを発見しますが、彼女は淫売婦に身を沈め、また、無実の罪で訴えられて、法手続きの手違いから、殺人の共犯者として、シベリアでの重労働を、科されてしまいます。
悔恨に駆られたネフリュードフは、監獄を訪ねて結婚を申し込みますが、カチューシャは、敵意と不審から拒絶します。それでも、ネフリュードフは、カチューシャと一緒にシベリアに行き、労苦の末に彼女の減刑と、魂の浄化を勝ち取ります。
しかし、彼女を助けようとした、ネフリュードフの驚きは、裁判官達でさえ快楽にしか興味はなく、道徳的には被告である彼女よりも、遥かに低級であることでした。
トルストイは、農民と労働者を圧迫する、帝政ロシアの政治体制に、激しい攻撃を加えた、ロシア革命の先駆者ですが、トルストイ自らに内在する、善と悪、正と邪の相克は、恋愛小説に限らず、あらゆる作品を貫く、主要なモチーフです。
トルストイの恋愛哲学から、読み取るべきことは、自らの生き方、人生の軌道を確立することが、婚活でも成功を得る、秘訣というところでしょうか(笑)・・・
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