こんにちは
先日、経過診察でご来院された患者様が、可愛い杖をお持ちでした
可愛い物を持つと気分も上がりますね
前向きな気持ちは、治療効果を高める要素にもなります!!
好きな動物の物を身に付けたり、好きな色の物をお持ちになったり何でも構いませんので、気分の上がる物を見つけて欲しいと思います
靭帯について
本日は、靭帯について書かせていただきます
膝は、4つの靭帯に支えられています
①前十字靭帯
主に大腿骨に対して脛骨が前へ移動しないように前後への安定性と、捻った方向に対して動きすぎないように回旋方向への安定性の2つがあります。
②後十字靭帯
膝が後方へ亜脱臼しないようにしている靭帯です。 前十字靭帯に比べて太さと強度があり、脛骨が後方へずれないよう安定をさせる役割があります。
③内側側副靭帯
関節の内側で脛骨と大腿骨を繋げています。 他の靭帯と比べて大きな靭帯で、膝の外側からのストレス(外反ストレス)に抵抗することで、関節の内側部分が開きすぎるのを防ぐ役割をしています。
④外側側副靭帯
関節の内側で脛骨と大腿骨を繋げています。 膝の外側からのストレス(内反ストレス)に抵抗することで、関節の外側部分が開きすぎるのを防ぐ役割をしています。
損傷(断裂)しやすい靭帯は、①前十字靭帯です。
スポーツで損傷することもありますが、経年劣化により少しずつ傷んできて、切れてしまうこともあります。
前十字靭帯は、膝の安定性を保つ役割がありますので、この靭帯が傷んでいて正常に機能していないと、膝関節への負担が大きくなり、変形性膝関節症の進行が早まってしまいます
そもそも、変形性膝関節症は進行性の疾患であるので、それを早めてしまうことで膝の痛みが出てきて日常生活にも支障が出てしまう可能性があります
前十字靭帯は自然治癒する確率が極めて低いのですが、保存的治療はサポーターを使用するぐらいしかありません。
それ以外の治療法は、靭帯再建術になります。
患者様自身の”腱”を用いて再建します。太もも裏に存在して膝の屈曲に作用している半腱様筋腱または膝の前面にあって膝伸展に作用する膝蓋腱の一部を使用します。
手術は感染や出血などの合併所のリスクがある上に、腱を採取することで筋力などが低下してしまい、その後のリハビリがとても大変です。
普段から鍛えている男性の方でも、術後のリハビリに苦労したという話も聞きます。
手術をしないで、靭帯の治療をする方法があります
まだ残っている前十字靭帯の強化には、PRP-FDが有効というデータが出ております。
PRP-FDは、組織の修復や炎症を落ち着かせる作用がありますので、靭帯だけではなく膝関節内の修復が見込める治療です。
前十字靭帯損傷と診断された方はもちろん、変形性膝関節症に対しての治療にもなりますので、
ぜひ一度、当院にご相談ください