今晩は。

先週は孫の入学式、今日は孫の入園式。

入園式から午後は教室に戻り授業。とバタバタしている今日この頃ですがおめでたいイベントはやはり春らしく嬉しいですね。


さて、私の教室では、日々の週一回の授業では「行動観察」は行わないのです。


その代わり、夏から毎週(日)に受験の前まで15回くらいにわたって行動観察を、教室ではない広い会場を借りてほぼ全員でやっています。


つまりは、年長さんの夏近くまでは、行動観察はせずに、毎週の二時間の通常授業は、受け答えの練習とペーパーと巧緻性工作をしっかりやり込んでいるという感じです。


通常クラスは少人数指導ですし、教室も狭いです。

そんな中で10分や15分、毎回同じ数人で行動観察をしても、あまり有益でないとこれまでの経験でわかってきたからなのです。


年齢が低いときには行動観察はあまり効果的ではなく、年長さんになった頃から、間隔を開けずに易しい課題から難しいチームプレーへと段階的に、作り上げていくのが最も、無駄がなく身に付きやすい方法と思っています。


そして行動観察は、よくお母様からは、「うちの子はリーダーシップや積極性がない」とすごく心配されているをお聞きすることがありますが

みんながリーダーシップなど持つことないのです。

そんなことしたら、単なるマウント合戦、主導権争いに終わりますよね。


そのお子さんのパーソナリティーによって、リーダータイプ、参謀タイプ、ムードメーカータイプ、サブリーダータイプ、オブザーバータイプなど、それぞれに適性があり、他のお子さんの真似をするのでなく、そのお子さんのオーラがそこで輝くように自家発電されていることが魅力的に見えるのだと思います。


「行動観察と言えばリーダーシップが必要よ」

と言われた時代は終わりました。


でも、まだ、根強く、特に国立の附属小を志望する生徒さんの保護者さんからは、リーダーシップがとれないから向いてないのではないかと相談されたりします。


皆さん、「リーダーシップ」の呪縛、コード、外してしまいましょうね!


行動観察の練習を重ねるにつれて、それぞれのお子さんの、適性のある立ち位置とか役割がわかってくるんです。唯一無二の存在感として。


リーダーシップはなくても、「うん、それいいね!いいね!」とニコニコうなずいて話し合いに参加しているお子さん。

 

先生に行動観察で使った道具を「みんなで片付けてください」と言われて、我先に、奪い合うように片付けたり集めたり、皆がしているときに、誰に注目されなくても教室の端に落ちている小さな紙グズを集めてゴミ箱に捨てに行っているお子さん。

私が胸キュンするのはそういうお子さんだったりします。

そう、自分が気がついたこと、見つけたこと、自分にできることを一生懸命、さりげなく行う、そんなお子さんも育てたいのです。


行動観察は夏ごろから、と書きましたが、例年、ゴールデンウィークごろにまずは顔合わせを兼ねて一回目の行動観察を行うことがあるのですが、今年も4月30日(日)に、行うことになりました。


教室の正会員の生徒さんも全員、参加してくださるということで楽しみです。

いつもは数人やマンツーマンで授業を受けて下さっている生徒さんですから、同じ教室の全員で行う行動観察はとても良い機会です。


そして、そんなとき、まだ日程も生徒さんにしかお伝えしていない段階なのですが、偶然にも、今日、卒業生の方から、行動観察だけ参加希望の、自宅学習の知り合いのお子さんがいらっしゃるから行動観察がある時参加してもよいですか?と、ご連絡受けたり、教室の生徒さんからも、自宅学習だけしているおともだちが行動観察にだけ参加できますか?と聞いてくださいました。


そうなんです、毎年、ご自宅学習をされている方で、集団で練習する事ができないからと準会員として参加してくださる方もいらっしゃるんです。

もちろん大歓迎です。


ご自宅でお勉強されている方々に、少しでもそんな機会が提供できれば、私もとても嬉しいのです。


私自身が娘たちの受験の時に、お金もなく塾には行かないで自己流でやってみようと思ったわけなので、教室に通わずに頑張っている皆さんのことも心から応援になりたいですし、力になれることがあれば嬉しいのです。もし、おうち受験でがんばっているけど、行動観察だけが困るとお悩みでしたら、いつでもお知らせくださいね。

参加費用、こちらも生徒さんに来ていただきやすいように一回、5000円以下の設定です。


行動観察はそうして、みんなでいろんなお子さんと一緒に体験して、お互いに励まし合って高めあっていきましょう。


受験は個人戦でなく、団体戦のつもりで、自分も、一緒に学ぶお子さんも共に力をつけて臨もうね、というのが毎年の私の口癖です☺️


沢山のフェアリーズの皆さんと出会いたい、そして一緒に、リーズナブルに小学校受験の合格を勝ち取ってほしい。

それが、35年前に、そんな教室があれば通えるんだけど、、と思っていた自分自身へのアンサーとして、今も変わらずがんばっています。