墓じまいラプソディ


柿谷 美雨





思わず身につまされる、明日は我が身の現代墓事情


少子化、墓守、夫婦別姓、改葬費用、樹木葬…

盛り沢山に、後からあとから出るわ出るわ

まさに、いま直面している問題がいっぱい


松尾家の姑が嫁いだ長女に、樹木葬にしてと言って亡くなった

夫は健在だが、いっしょの墓に入りたくないと…


住職の庵主さんが

諸行無常や栄枯盛衰は、どの家にも当てはまると

墓じまいは日本人の無常観に合っていると


確かに…


そして、お墓は誰でも継承できると

直系の家族だけでなく、親族のなかで相応しい人に


ある場面では

死ということが、昔ほど重要なものと考えられなくなった

誰しもいつかは死を迎えるという事実に真正面から向き合う時代になったと


仏教の教えで色即是空

この世の物すべての形は仮のもので、本質は空にあり、決して不変ではないという

つまり、目に見えるものの形あるものは刻々と変化していく。この世に変わらないものはない


樹木葬も未来永劫ではなく、木が枯れることもある


田舎のお寺も継ぐ人がいないとどうなるなもわからない


墓じまいをするにしても、撤去費やお正念抜きや運搬費と何かと高額になる


いずれはお墓は形を変えざるをえなくなる

このまま放置して、お寺さんごと古く枯れ自然消滅なんて…あり得るかも…


仏教の教えでは、昔から世の中は変わって当たら前

なんだと言う


諸行無常、色即是空。