商店街の桜
2014・4・16~愛媛・松山市~
夜の街にも、桜があった。帰り道の柳井町商店街。真っすぐに伸びる通りの頭上を、模型のカラフルな桜が左右ジグザグに飾られていた。風が吹くと、風車のようにクルクルと回り始め、カラカラという音が響き渡った。桜の季節に合わせて飾られたのだろうか。商店街を歩く人々も、桜を見上げながら帰り道を急いでいた。
2週間前はソメイヨシノが咲き乱れ、まちのあちこちで花見客があふれていたが、いまではすっかり花は散り、葉桜になっている。夜の街も静かになったような気がする。なんだかさみしい気持ちになっていたところで、こんな手づくりの桜を見られた。少しずつ暖かくなってきた気候と同じように、ポッと心が温かくなった。
満月と松山城
2014・4・15~愛媛・松山市~
満月の夜、松山城はいつも以上に光っていた。古町方向から平和通りを走ると、ちょうど山裾から輝く月が昇ろうとしていた。なんだかいつもより大きいような気がする。まあ、気のせいだが…。いつものことだが、満月を見ると、ちょっぴり得をした気分になれる。高いビルから見られる、まだ黄金色になっていない赤っぽい月も、またいい。しかし、満月と松山城が遠いな…。
仕事帰り、両方が絡む場所を、携帯電話のコンパスを見ながら探していたが、いいと思った場所には高いビルがあったりで、あっちこっち行ったり来たり。結局はいい場所を見つけられず、納得いかない写真になっちまった…。東日本では部分月食が数分間だけ見られたようだが、西日本では部分食が終わった後に月の出だった。でも、10月8日には日本全国で皆既月食を拝める。皆既月食と松山城をいっしょに写真に収められたら最高だろうなあ。
湯けむりの道後温泉
2014・4・14~愛媛・松山市~
湯船で湯けむりってのはすぐに思い浮かぶが、まさか建物自体が湯けむりに包まれるとは!現在、道後温泉街で開催中の「道後オンセナート」で、道後温泉本館を利用してのアートが表現された。題目は「霧の彫刻」だ。日がすっかり落ちた夜。セッティングされているノズルから霧が噴射され、本館はもちろん、辺り一面が霧に包まれた。偶然、通りかかったであろうカップルが「わっ、なんやこれ?」って叫んでいたが、5秒後には両人差し指を立てて、忍者のようにドロン!なんてポーズをして記念写真を撮っていた。
湯けむりと聞いて、すぐに思い浮かぶのはドラマ「水戸黄門」のお銀の入浴シーン。まだ、うぶだった少年時代、悪代官や悪徳商人の前で見せるあの色気たっぷりの白い背中を見て、興奮したものだ。いまではあまり見なくなったが、2時間ドラマで「湯けむり…」なんて文字が入ったタイトルを見つければ、欠かさず見ていたなあ。湯けむり美人って言葉の響きもいい。あっ、話がかなり脱線してしまった。ごめんなさい!


