フーテンの横チン -232ページ目

日曜日はカレー曜日~その24・ビンチョウマグロカレー~


2014・6・1~愛媛・松山市~
 以前から、スーパーマーケットで見かけるたびに、カレーに入れたらうまいんだろうなと思っていた食材があった。つくろうと思った時にかぎって売っていなかったんだけど、やっとタイミングがあった。ビンチョウマグロだ。胸びれがびんのように著しく長いことから、名前がついたそう。本当は刺身で食べたほうがいいんだろうけど、カレーにしてもイケるはず、うん。ブロック状に切られたものを購入した。
 ジャガイモ、ニンジンを焦げ目が軽くつくぐらいに炒めた後、この日はキヌサヤを加えた。大きめに切ったビンチョウマグロを投入し、軽くレア状になったところで水とルーを入れてグツグツ煮込んで、はいできあがり。ルーの中でしっかり火の通ったマグロの白身はホクホクとしていて、噛むほどに味がにじみ出てくる。牛肉や豚肉もいいけど、こんな魚のカレーもいい。なんだか大人のカレーって感じもするしね。

空と海と棚田、時々、列車


2014・5・31~愛媛・伊予市~
 空、海、列車、そして季節を感じるもの。好きな被写体がひとつのフレームにいくつも入っている。これほど、写真を撮っていて、うれしいことはない。JR伊予上灘駅からゆっくり歩いて約40分。本谷の棚田にやってきた。田植えはすでに終わっていて、苗はもうすぐやってくる夏に向けてスクスクと成長していた。双海といえば、視界全体に青い海を望める風景がたくさんあることで有名な場所。かつて「日本一海に近い駅」と呼ばれたJR下灘駅もそのひとつだ。この棚田からも海を見渡すことができた。
 残念ながら、黄砂の関係で白んでいて、水平線をはっきりと確認することができなかったけど、やっぱり晴天の下で眺める海は最高だね。顔がジリジリと焦げていくのも感じながら、しばらくボーっとしていると、かすかにガタンゴトンという音が聞こえた。大洲・長浜方面から、鈍行列車がやってきた。う~ん、のどかだねえ。日本の原風景。日本人でよかったと思う瞬間でもある。 

 どれだけ海に近いのか。畦道を歩いて海の方へ歩いてみた。農家の方が田んぼの手入れをしている向こうで、おそらく釣りを楽しんでいる船が浮かんでいる。やっぱり近い。こんな風景を毎日見られるなんて、ぜいたく。うらやましい!

 田植えが終わった田んぼの端には、もうすぐ収穫されるであろう、はだか麦があった。緑色の苗とは対照的な黄金色。海もいっしょだから、絵になります。

 どこかで花が咲いていないかなと探してみると、一輪のアザミの花を見つけた。鮮やかな紫がとても映えていた。なんだか苗の成長を見守っているような気がした。

 田んぼの中には、たくさんのオタマジャクシが元気に泳いでいた。メイがいたら、満面の笑みで「あ~っ、オジャマタクシだ!!!」と絶叫するんだろうな。そんなことを思い浮かべるだけで楽しくなる。

 双海といえば、夕陽を見ないで帰るわけにはいかない。日はもうすっかり高くなっているので、夕陽が水平線に沈むのは午後7時過ぎ。空が少しずつ赤く染まってきた。でも、やっぱり黄砂の関係で真っ赤にはなりそうもないなあ…。そんなことを考えていると、散歩中のおじさんが「きょうは無理やで。白んどるからな」と声をかけてきた。そうですか…。「すごい時はな、この棚田が真っ赤に染まるんで。海も空もそうやけどな。こればかりはワシらでもめったに見られん。運やな」。でしょうね。予想通り、水平線に沈むころには、夕陽が黄砂にかかって、真っ赤にはならなかった。やっぱり、水平線がはっきりと見える最高の日に見てみたいなあ。こんな絶景、めったに見られないからね。

黄砂が夕陽のじゃまをする


2014・5・30~愛媛・松山市~
 なんだか無性に夕陽を見たくなって、会社近くの某スーパーマーケットの屋上へやってきた。特別な風景を望めるわけではないけれど、いつも会社の窓に差し込む赤い日差しの源をちゃんと見ておきたかったのだ。空が赤く染まるころ、見た目では白い太陽が徐々に黄色くなり、そしてオレンジ色がかっていく。そんな夕陽の変化を眺めるのが大好きだ。
 でも、山裾にかかる段階になると、夕陽がだんだんぼやけてくる。ああ、大事なところで…。そう言えば最近、黄砂がやってきているというニュースがあった。だから、昼間からガスっていたのか。水平線に沈む夕陽には負けるけど、山の後方に消えていく夕陽もいい。だから、その美しい瞬間を拝みたかったのに…。まあ、出直しだな…。