スパークする路面電車
2014・5・8~愛媛・松山市~
この踏切を通る時、いつも思っている。「いつか、火事が起きるんじゃないか?」って。伊予鉄・大手町駅前。日本で唯一のダイヤモンド・クロスがある場所で有名だ。高浜-横河原間を走る郊外電車と市内を走る路面電車の線路が十字に重なっている。もちろん、線路だけでなく、電線・架線もクロスしている。専門家ではないのでよく分からないが、郊外電車と路面電車の電圧が違うからだろう。それぞれがクロスする部分を通過する際、まるで稲光が落ちたかのように火花が起き、青く光るのだ。
昼間はかすかに見えるだけだから、あまり気にならないんだけど、日が落ちて真っ暗になると、この電気がよく目立つ。ひどい時にはバチバチッという音がするから、見ているだけで怖くなる。「何を撮っているんですかあ?」。大学生らしき女性が声をかけてきた。架線の方向に指差したら「ああ、あれですね。光りますよね?ホント、大丈夫なんですかねえ…」と、なんだか心配そうな表情をした。そんな顔を見ていたら、ますます怖くなってきた。大丈夫かいな…。
