霧の中の棚田と桜 | フーテンの横チン

霧の中の棚田と桜


2014・4・5~愛媛・東温市~
 その風景を見て、たまには雨もいいなと思った。過日、ある仕事で出会った人から「東温市に棚田がある」ってことを教えてもらった。松山市の隣にあるなんて、それまでまったく知らなかった。松山でもソメイヨシノが散り始めたし、いつ行くの?いまでしょ!ってなことで、伊予鉄・横河原駅からバスで井内北間(きたはざ)という山間部へ。1日4往復のみで、日祝日は1本もなしという場所に位置する。到着前から、雨脚が強くなったが、そんな沈んだ気持ちを吹っ飛ばす絶景が目の前に広がっていた。
 桜はないかなあって上の方を見てみると、大きなソメイヨシノの木を発見。坂道を登って根元まで行くと、ラッキーなことに、ほとんど散っていなかった。さらに坂道を登って振り返れば、まるで湯気のように、霧が広がっていた。霧と霧の間に棚田が見える。こんな景色は、街中では絶対に拝めない。上の写真を撮って5分も経たないうちに、目の前は真っ白になって、棚田がまったく見えなくなってしまった。なんだか、ジブリの世界に入り込んだような感覚に陥った。
 5月上旬になれば、田んぼに水が入り、苗が植えられる予定。陽光が差し込むと、水面がキラキラと輝き、陽が暮れれば、夕陽に染まった棚田を見られるのだそうだ。霧の中の棚田もいいけど、今度は傘を差さず、スカッと青空の下でルンルン♪とスキップを踏みながら、緑広がる景色を見たいなあ。