今頃ソンジェのBirthday② | S.E.C.R.E.TなSUPERNOVA☆アリスタのブログ

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超新星大好き‼ソンジェ寄り寄りのオールペン、アリスタです。
「私の彼は超新星」のイベントストーリーを小説風にアレンジして記事にまとめてます♪☆ゲーストーリーに基本忠実に…いいカンジに盛ったり妄想が渦巻いたり、アリスタバージョンでお届けしてます\(^o^)/



やかんの蓋がカタカタと鳴り始めた。



『ストーブ点けたらすぐにやかん置かなきゃ…』


さっき聞いたばかりの声とちょっと頬を膨らませたお茶目な顔を思い出して思わずふふっと声を漏らす。



「何?ソンジェ…見ちゃだめだからね」



「見てないよ」



部屋に飛び込んで来てすぐに…
言いたいことをおそらくたくさん飲み込んで…
葉子が一番にしたのはやかんに水を入れてストーブに置くことだった。


乾くと喉に悪いんだよ‼︎って
冬はこうしていつも叱られてばかりいる。


でも…面倒くさくて絶対やらないっていうことはすでにばれてるみたい。


こちらはこちらで、そうやってキッて睨まれるのを待っていたりもする…


この「ストーブにやかん」の、一連の流れが楽しみで
寒い日のデートはストーブに火を入れた時点で結構なテンションになってる…内緒だけど。


「ソンジェ~…目を瞑ってるよね」


「あっ…うん…ねぇ~『乾く』の反対の言葉は?何?」
初めはただ純粋に。



「えっ?んー…『濡れる』かなあ?」
後ろ向きの葉子の純粋な答え。



「『濡らす』 じゃなくて?」
今度はちょっぴり不純な質問と自覚して。



「えっ⁈ど、どっちでもいいでしょ。…ああ~」


もうちょっと不純なやり取りをしたかったけど、目の前の恋人はそれどころじゃなかったみたいで頭が出ない~とか言ってもがいてる。


こういういつもの感じ…ほんとホッとするなあ。



「ボタンが留まったままですよ~」



「えっ⁈あ…ホントだ……って。ああ~ソンジェ‼︎」



やっぱり見てるじゃないとまた叱られながらハハハ~って笑ってごまかすことしかできなくなってイスから立ち上がろうとする。ボタンを外すために。



「ああ~立っちゃだめ‼︎」



止められて慌てて座って、顔を出したタイミングで僕は右手を広げた…


「…おいで‼︎」


左手では膝と膝の間の座面をポンポンと指して

素直に座った葉子をやっとバックハグ…


肩口に顔を埋めて髪の香りを吸い込む。




デートはいつも僕の家だった。
いつも葉子は来てすぐにこんなふうに僕の選んだ新しい部屋着に着替える。
僕はお揃いの部屋着を着て迎える。
できるだけ今日はいつものデートみたいにしたかった。


…もうすぐ会えるという一昨日
僕は勤務中に怪我をした。2年前に痛めた左足首の靭帯をまた痛めてしまった。


一番に浮かんだのは葉子のこと。ああ悲しい思いをさせてしまう。


怪我をした瞬間からそればかり考えてた。


上官や同僚に心配されながら病院に行く間も夜中に痛みで目が覚めてしまった時も


浮かんで来るのは葉子の顔…


悲しむ時間を最小限にするしかいい方法が思いつかなかった。


だから怪我のことを知らせるのは直前にしようと決めた。





玄関の前に着いたら電話してと伝えてその時に手短かに話した。


電話口で言葉を詰まらせて黙っている葉子に僕は頼みごとをした。


今日はいつもみたいにできるだけ普通にしていてほしいということ。


心配しないでほしいということ…




「会いたかった」


部屋着に着替えるまではなぜかくっ付かないきまりになっていたから…


ちょっとお互いがまんする。今日も同じ。


ひとしきり温かくて甘い香りを感じた後はすぐに両脇に手をかけて


ヒョイと葉子を裏返す。


今度はお互いに力いっぱいぎゅっとして…





それからはいつもだったら会いたさの分だけ絡まって


溶けて…混ざり合う勢いで後先考えずに抱き合って


その先はただ白昼夢のように過ぎてしまう。


後に残るのは少しの体の痛みと火照った体と…


そうなると時間が経つのはあっという間だった。



そこは今日はいつもどおりじゃ困る。


今度いつ会えるかわからないし…


僕の誕生日だし…


いつの間にか辿りあって絡んだ唇の感触を懐かしみながらも僕たちはそっと離れた。




「ちょっとまだもったいないね」
葉子が言う。同じ気持ちだ。



「ケーキ食べないとね」



「あっ‼︎ケーキ…冷蔵庫に入れなきゃ」



「もう入れたよ」



どうやって持って行ったの?から…
あっ足着いちゃったんでしょ。ムリしないでっていうことになって、話はそこから避けては通れない怪我のことになってしまった。



「怪我をした時、さて一番に僕は何て思ったでしょう?」



「ん?…えっと… 。  …痛い?」



「子どもかっ⁉︎」



葉子のことばかり考えてたってことを伝える。痛みとか不便さとかは気にならなかったってことも。


仕事は体を使わずに頭を使うものも山ほどあって、体を壊した者にはそれが割り当てられるってことは知っていたから…



葉子はとても複雑な顔をしていた。


「私はね…ソンジェが私が悲しむことを考えて悲しむと悲しいよ」


わかる?えっと…悲しむことを考えて悲しむと…悲しい。うん、あってる…
そう言って納得したように頷いてる。
 


「ソンジェが悲しいと私も悲しいの。そんな大変な時は自分のことをたくさん考えてほしい
そう言われてうんうんと素直に頷く。



それからふたりで甘いケーキを食べた。
天使が♡を持ってる砂糖菓子とかHAPPY BIRTHDAYのロウソクとか28の数字のロウソクとか…
色とりどりの飾りたくさんの丸いケーキを写真に撮って


Happy Birthday の歌を歌ってもらって…


恥ずかしかったけど一気に吹き消した。





笑顔しかない空間…


たまらなくなって僕はある提案をした。





③に続く







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