肝臓がんカテーテル手術における医師と看護師の術衣の役割 | 石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

石原知明〜四日市消化器病センター肝臓内科医〜

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四日市消化器病センターの土曜日は

肝臓がんの手術日です

 

昨日は、午前中に

肝臓がんのカテーテル手術

『肝動脈化学塞栓術(TACE)』

 

午後から、肝臓がんに直接針をさして焼灼する

『ラジオ波焼灼術(RFA)』

を行いました。

 

 

肝動脈化学塞栓術を行う医師と、

医師の手術介助や

患者さんの身体状況を把握する看護師さんは

同じような術衣(手術着)や手袋をつけていますが、

その役割は同じではありません。

医師は術野から患者さんの体内に

細菌等が侵入するのを防ぐため

表面が無菌状態になった手袋や術衣

つけています。

 

看護師さんは、

肝臓がんの栄養血管に入れる

『抗がん剤』を溶いて

医師が注射器に吸いやすいように

抗がん剤の入った容器を保持していますが、

このような時に、抗がん剤が飛び散って

自分の体に付着 (被曝といいます

(注:放射能の被爆ではありません))

することを防いでいます

なので、

この看護師さんの術衣や手袋の表面は

無菌状態ではありません。

 

 

なお、

四日市消化器病センターでいえば

透析患者さんの

シャントを作成する手術などは

無菌の手袋や術衣をつけて

執刀医の介助をする看護師さん

も活躍しています。