先月頭に仕上がった

母方の家系図に続き、

父方の家系図を書いているところだ。

 

やれやれ、

面倒なのは「エピソードを話してくれる人がほぼいなくなった」こと。

母は嫁であるのでわかる範囲で教えてくれるものの・・・。

 

思い余って手紙を書いたのは、

戸籍を取り寄せた田舎の遠縁。

そこからも色よい返事は戴けず、

仕方ない、

どこかで私の作った物語になっちゃうのはご勘弁。

 

父方の祖父はもとは尾張の宮大工さんの家だったそうだ。

だから私は寺社仏閣や建物に関心があるのか???

で。

尾張でどうする。

そう、

去年は伊豆の何人とかいってたのに、

今年は私、どうする尾張、なのよ。

 

三代続くと江戸っ子なのなら、

祖父は愛知から

東京の伯父のもとへ養子に来たんで、

3代続くではないのかなあ???

しかし、

私は「田舎に遊びに行く」という経験がない。

田舎は知らない子だ。

あちらと疎遠でもなかろうが、

なんにしろ

遊びに行くという流れがなさ過ぎるうちだ。

遠方から冠婚葬祭で来てくださる時、

「名古屋式」に沢山のお土産を持ってきてくださり、びっくりした。

そのおかげもあってか、

尾張名古屋は、城で持つしか浮かばない。

 

ケンミンショーのごとく、

味噌カツが、

エビフリャーが、

しゃちほこが。

ノブが、関白が、松平が。

・・派手だ・・・

そんな印象しか、ない。

それだけあれば十分だ。

 

 

・・・足りないわ。

 




鶴に乗って

行けたらいいな





そこで9年ほど前の夏、

新幹線で、

祖父がいた場所へ行ってみることにした。

バリバリに私もお元気で若かった(笑)

名古屋は初めてじゃなかったけど、

大都会できょろきょろした。

電車を乗り継いで向かったのは

蓮の花が綺麗な町。

降りた駅前の素朴さにぽかんとした。

 

暑い中を歩いてたら道を聞かれた。

・・・地元民でもないのに。

こっちが教えてほしいわよ。

スーパーは?コンビニは?

さ、さあ・・・私もわかりません。


図書館で町の資料を見たり、

役所にも行った。

戸籍を取るという考えに

至らなかったのは、

野次馬として

覗いてみたかっただけで。

責任感なんて無かった。


旅の訳を知った友達が

ペースメーカーの様に

メールで応援してくれなかったら、

あの暑くて遠くて寂しいほどこじんまりした町で、

途方に暮れてたかもしてない。

道の駅までバスで行く途中も

蓮の畑が美しかった。

大きな蓮のうてなが揺れていた。

 

いまでもこれだけ素朴なら

祖父が居た頃はもっと・・・

ここから東京の下町へは遠かったね。

東京行きなさいと言われて、

どんな気持ちだったんだろう。

そんな想像をしながら

足に水膨れが出来るほど歩いて、

ひとりで「サライ」を口ずさんでいた。

楽しかったなあ、今思えば。

祖父は私が産まれる前に亡くなっているから、逢ったことはないけど。

どんな人なんだろう。

 

ちなみに父は存命で、

私がルーツの旅に出るのもわかっていたが、何も言わなかった。

がくがくと体力が落ちていた頃だ。


 

あれから9年、

皆にいろんなことがあった。

今年、

家系図のために市役所に戸籍依頼をしてワクワクした。

ついに、自発的に実行するんだ!と。

けど

私の長年の「タイムリープ」はそろそろ終わる予感。

グダグダな用件も決着がつきかけてる。

これを書きながら、

弱気な自分を奮い立たせて、

明日からも自分と闘う。

楽しかったが、

早く終わらせたいとも思ってきたので、

今月「どうする終わり」

(そっち?)に持ち込みたい。

 

鉄砲もキンダミグソクも要らないが、

終わりに持ち込んでみせるぞ~。