寒中お見舞い申し上げます。

三ヶ日が過ぎ、
近くの図書館が開いたので、
いそいそと。

書架の間をくるくる廻るのは楽しい。
年明けて、なお
背表紙が整えられた本と
私のかくれんぼが続く。

私は分類が苦手。
主題が読み取れないのか、
へそまがりなのか。
それゆえに面白い。

ばったり出会って、
うちにお招きしたのは、
こちらの皆さんです。

ゲストのリンゴは、
信州から届きました。


なに。
泉鏡花ブームなの?
うん、
ちょっとね。
「高野聖の現代語訳」と
「絵本の春」。
鏡花さんの
雅文(がぶん)と
句読点の付け方は、
声に出して読むと面白く、染みる。
現代語訳だと読みやすい。


そして怖い。

お師匠さん(尾崎紅葉)に心酔していたという鏡花さん。
雅文は美麗を際立たせるのね。

「ダース・ベイダー」の絵本は可愛らしいですよ。
パパと息子のだったらいいな、がある。
いつも一緒に。

「忠敬」と書いて
ただたか、と読む。
児童用の伝記で、
正しき書名は「伊能忠敬」。
忠はまごころ、
敬はうやまい、つつしみ。
小学生で習う漢字は優しくて美しい。
50歳で隠居し、
地図作りを始めた丁寧な人。

杉森久美さんは初めて読む。
まだ開いていないページに
楽しみのおまじないをかけて。
きっと美味しい。


図書館、行きませんか。
紙は必要です。
私も目が遠くなったが、
あの空間に居るのは幸せです。

おはよう、時計さん。

ご用とご挨拶に伺った3日。

冬なんだよ、なあ。
知ってらーい。


次は七草の日に。


仕事というより奉仕ではあるが、
今の私には穏やかで誠実な時間。

今年も来るから待っててね。

よい週末をお過ごしください。
貼るカイロ、大と小、どっちがいい?